最新情報
群馬県公立高校入試国語の分析
2月20日に行われた群馬県公立高校入試の国語の問題を解いて分析しました。受験生の皆さん、お疲れ様でした!今年の問題は大問5つの構成で、昨年と同じくバランスの取れた出題となりました。それでは、各大問を詳しく見ていきましょう。
【大問1:説明的文章】
今年も2つの文章を比較して考える問題が出題されました。
●出典:
・松尾太加志『間違い学-「ゼロリスク」と「レジリエンス」-』
・畑村洋太郎『やらかした時にどうするか』
◆設問の特徴
・問1:接続語の選択問題(比較的易しい)
・問2:本文からの抜き出し問題
・問3:記述問題
・問4:正解をすべて選ぶ多答問題(ミスが出やすい)
・問5:2つの文章を踏まえた150~180字の作文問題
作文のテーマは比較的書きやすく、しっかり練習していればスムーズに書けたはずです。全体的に標準的な難易度で、確実に点を取っておきたい大問でした。
【大問2:小説】
●出典:川邉徹『ヒカリノオト』
◆設問の特徴
・問1:適語補充(四字熟語の選択)
・問2:本文からの抜き出し問題
・問3:選択肢から理由を選ぶ問題(やや悩みやすい)
・問4:記述問題(書き方が難しいと感じた生徒もいるかも)
四字熟語の問題は基礎的なものが多く、知識があればスムーズに解答できたでしょう。
記述問題で悩んだ生徒もいたかもしれませんが、本文の流れを意識して書くことがポイントです。
【大問3:古文と会話文】
●出典:鎌倉時代後期『沙石集』
◆設問の特徴
・問1:歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す(正答率は高め)
・問2:主語を答える問題(内容が読みづらく、悩む可能性あり)
・その他の設問も内容理解が重要
古文は「誰が何をしたのか」を正確に把握することがカギです。特に中学2年生以下の生徒は、普段から主語と述語の関係を意識して読解の練習をしておきましょう。
【大問4:資料読解】
●テーマ:「多文化共生社会の実現に向けて」
◆設問の特徴
・問3:正しいものをすべて選ぶ多答問題(ミスが出やすい)
・他の設問はしっかり読めば解答しやすい
資料を読む力が試される問題でした。多答問題は正答率が低くなりがちなので、普段から正確に選択肢を吟味する練習をしておくとよいでしょう。
【大問5:言語事項と漢文】
◆問1・2:漢字の書き・読み(やや難)
・「恣意的」の「恣意」は正答率が低くなりそう
・「促す」も正解率が下がる可能性あり
・「快挙」が書けなかった生徒も多いかも
◆問3:漢文
1:行書の問題(知らないと解答困難)
2:返り点を使った書き下し文(比較的易しい)
漢字問題は基礎知識が問われました。漢文は基本を押さえていれば対応可能だったでしょう。
【総評】
全体的に昨年と同程度の難易度で、大きな変化はありませんでした。
ただし、時間配分がカギになった可能性があります。特に大問1の作文で時間をかけすぎると、後半の問題に影響が出ることも考えられます。
国語で高得点を取るためには、以下の力が必要です。
・速く正確に読む力(時間をかけすぎない)
・記述問題への対応力(書き方の練習を積む)
・古文・漢文の基礎知識(主語・述語の意識を強化)
高崎国語塾彩では、これらの力をバランスよく鍛える指導を行います。特に、「記述力」と「速読力」を強化することで、入試本番でも余裕を持って問題に取り組めるようになります。
国語に不安のある方は、ぜひ一度体験授業にお越しください!国語を得意科目にするための学習方法を、一人ひとりに合わせて指導いたします。
高崎国語塾彩
📍 群馬県高崎市 🎯 小学4年生~高校3年生対象 📚 少人数制個別指導で「読む力」「書く力」を徹底強化
お問い合わせはメールフォームよりお願いします!