塾長ブログ
【書籍紹介】読書が苦手な子にもすすめたい、入試でも注目された2冊の小説
~「読む力」は一朝一夕では育ちません~
「うちの子、本を全然読まないんです」
国語塾を開いていると、そんな声を本当によく耳にします。
勉強はしているのに、国語だけ点数が伸びない。
読解問題になると、設問の意味すら取り違えることがある。
そしてよくよく話を聞いてみると、「そもそも文章にふれる時間が極端に少ない」という生徒が多いのです。
もちろん、読書をすればすぐに成績が上がるわけではありません。
でも、活字にふれ、良質な文章を読み、そこから何かを感じ取る経験の積み重ねは、確実に国語の力の土台になります。
今回は、そうした意味でも「中学生・高校生にこそ読んでほしい」、そして「昨年度・今年度の入試でも取り上げられた注目作」を2冊ご紹介します。
1. 辻村深月『この夏の星を見る』
昨年度の高校入試問題で、全国の多くの県で出題された作品。
思春期ならではの心の揺れ、誰かとのすれ違い、そして理解――。
現代の中高生にぴったりのテーマで、読後に優しい余韻が残ります。
「文章を読むことの楽しさ」をあらためて思い出させてくれる一冊です。
2. 川邉徹『ヒカリノオト』
音楽と家族、そして“言葉にならない想い”がテーマの感動作。
今年春の高校入試で、群馬県・埼玉県で出題されました。
登場人物の心情を丁寧に読み取る読解が求められるこの作品は、まさに「入試に出る理由」が分かる内容です。
感受性を育てる読書体験としてもおすすめです。
読書を通して育つ力 ―「読むこと」は生きる力
国語が苦手な子の多くは、語彙力だけでなく「読解のための体力」が足りていません。
読解には、想像力・集中力・共感力といった“見えない力”が必要です。
それは問題集だけでは身につかず、「読む経験」の中でこそ養われるのです。
だからこそ、私たち高崎国語塾彩では、ただテストの点数を取るためのテクニックではなく、読解の根っこを育てる指導を大切にしています。
「本を読むことの意味」に気づき、少しずつ文章に向き合えるようになる――
そんな生徒が一人でも増えることを願って、日々の授業を行っています。
まずは“きっかけ”として
今回ご紹介した2冊は、入試に出たから、という理由だけでなく、
「読書が苦手な子にも入りやすく、内容も素晴らしい」からこそおすすめしています。
春の新学期が始まり、少し気持ちにも余裕が出てくるこの時期。
ちょっとした読書体験が、お子様の国語力の伸びにつながる第一歩になるかもしれません。
もし「うちの子、読解が苦手かも」と思われる保護者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。
高崎国語塾彩では、読書が苦手な子でも安心して学べる、少人数制の個別指導塾です。
まずは無料体験からどうぞ。