高崎国語塾 彩(いろどり)

高崎市の国語専門個別指導塾「高崎国語塾 彩(いろどり)」
小学4年生から高校3年生までを対象に、一人ひとりに合わせた指導を行います。
「国語の苦手を克服したい」「得意科目にして受験を成功させたい」そんな生徒を全力でサポート!
中学受験や上位高校受験、中堅以上の大学受験で高得点を目指すための専門的な指導で、読解力・語彙力・記述力をバランスよく鍛えます。
少人数制個別指導で、確かな成績アップをお約束します。

言葉に彩りを。未来に広がりを
~国語の力で人生に彩りを

塾長ブログ

2025-12-29 19:03:00

語彙力を伸ばすおすすめ書籍5選|机に向かうだけが国語じゃない

昨日は「国語便覧は宝の山」という話をしました。

今日は、語彙力を伸ばすおすすめの書籍をご紹介します。

 

 

「語彙力をつけたいけど、何をすればいいか分からない」

保護者の方から、こんな相談をよく受けます。

 

「うちの子、語彙力がないんです」

「本を読ませたいけど、読まないんです」

「どうやって語彙力をつければいいですか?」

 

語彙力は、国語の土台です。

語彙力がないと、文章を読んでも意味が分からない。

問題を解こうにも、選択肢の言葉が理解できない。

 

でも、語彙力をつけるために「勉強しなさい」と言っても、なかなかうまくいきませんよね。

 

 

机に向かうだけが国語じゃない

ここで、大切なことをお伝えします。

 

机に向かって読解問題を解くだけが、国語ではありません。

日常のすべてが、語彙力につながります。

 

・テレビを見ていて知らない言葉が出てきた

・会話の中で「それってどういう意味?」と聞いた

・看板や広告の言葉に興味を持った

 

こういった日常の積み重ねが、語彙力を育てます。

 

そして、本を読むことも、その一つです。

 

 

「勉強」ではなく「読書」の感覚で

今日ご紹介する本は、いわゆる「問題集」ではありません。

 

・面白く、楽しく読める

・勉強!と硬くならずに、自然と読書の感覚で読める

・気づいたら語彙が身についている

 

そんな本を選びました。

 

もちろん、「タイトルに書いてあるような」読んだからといって、劇的に成績が急上昇するわけではありません。

あくまでも補助的なものです。

 

でも、興味を持つきっかけになったり、知らないうちに語彙が身についたりする。

そんな効果は期待できます。

 

 

おすすめ書籍5選

①「伝える力」が伸びる!12歳までに知っておきたい語彙力図鑑

「伝える力」に焦点を当てた語彙力の本です。

図鑑形式なので、パラパラと眺めるだけでも楽しめます。

12歳までに、とありますが、中学生が読んでも十分役立ちます。

 

 

②子ども語彙力クイズ366 1日3分で頭がよくなる!

1日1ページ、クイズ形式で語彙を学べます。

「1日3分」というハードルの低さがポイント。

毎日少しずつ続けられる構成になっています。

 

 

③ドラえもんの国語おもしろ攻略 言葉の力がつく

ドラえもんと一緒に学べるので、小学生でも抵抗なく読めます。

マンガ形式なので、読書が苦手な子にもおすすめ。

「勉強している」という感覚なく、自然と言葉の力がつきます。

 

 

④1日10分で国語の成績は上がる!小学生の語彙力が伸びる「言いかえトレーニング」

「言いかえ」に特化したトレーニング本です。

同じ意味でも、違う言葉で表現できるようになると、語彙力は一気に広がります。

1日10分という短い時間で取り組めるのも魅力です。

 

 

⑤角川まんが学習シリーズ のびーる国語(各種)

マンガで国語を学べるシリーズです。

語彙力、読解力、作文力など、テーマ別に分かれています。

マンガなので、読書嫌いの子でも手に取りやすい。

シリーズで揃えると、国語の幅広い力が身につきます。

 

 

まずは1冊、手に取ってみてください

「国語が苦手だな」と感じているお子さん。

「語彙力をどうつければいいか分からない」という保護者の方。

 

まずは1冊、手に取ってみてください。

 

本屋さんで実際に中身を見て、お子さんが興味を持ちそうなものを選ぶのがおすすめです。

 

大切なのは、続けられること

 

難しすぎるもの、分厚すぎるものは、途中で挫折しがちです。

「これなら読めそう」と思えるものを選んでください。

 

 

語彙力は「日常」で育つ

繰り返しになりますが、机に向かうだけが国語ではありません。

 

日常のすべてが、語彙力につながります。

今日ご紹介した本も、その「日常」の一部になれば嬉しいです。

冬休み、ぜひ親子で本屋さんに行ってみてください。

 

 

 

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2025-12-28 19:49:00

国語便覧は「宝の山」|中学生・高校生が活用しない手はない

冬休みに入り数日がたちました。

今日は、意外と知られていない「国語の勉強法」についてお話しします。

 

 

国語便覧、使っていますか?

中学生・高校生の皆さん。

学校で「国語便覧」をもらっていますよね。

 

大修館や第一学習社のものが有名ですが、学校で配られているものでOKです。

 

 

さて、質問です。

その便覧、ちゃんと使っていますか?

 

「もらったけど、開いたことがない」

「本棚に眠っている」

「存在すら忘れていた」

「学校の授業の時しか見たことがない」

 

そんな人が多いのではないでしょうか。

 

実は、国語便覧は 「宝の山」 です。

活用しない手はありません。

 

 

便覧には何が載っているのか

国語便覧には、教科書には載っていない情報がたくさん詰まっています。

 

①古典常識

古文の作品や文章の背景を理解するための知識が満載です。

・当時の衣装

・風習や習慣

・年中行事

・身分制度

・建物の構造

これを知っているかどうかで、古文の読み方が全く変わります。

 

「何となく古文を読んでいる状態」から、「本文の情景がイメージできる状態」 へ。

 

例えば、「御簾(みす)」「几帳(きちょう)」「直衣(のうし)」といった言葉。

教科書の注釈だけでは、なかなかイメージが湧きません。

 

でも便覧を見れば、イラストや写真付きで解説されています。

「こういうものだったのか!」と理解できると、古文への興味も湧いてきます。

 

 

②文学史

作者のプロフィール、作品の解説、年表など。

その人物について深く知ることができます。

 

・どんな時代に生きた人なのか

・どんな人生を歩んだのか

・他にどんな作品を書いたのか

・その作品はどんな評価を受けているのか

 

これを読むと、「もっと知りたい」という気持ちが生まれます。

「この人の作品を読んでみたい」と思うようになります。

 

入試では文学史の問題も出ます。

便覧で楽しみながら覚えておけば、得点源になります。

 

 

③漢文の基礎知識

漢文は、教科書だけだとなかなか分かりにくいですよね。

 

便覧には、基礎的な知識がまとめられています。

 

・返り点の読み方

・再読文字

・句形の一覧

・故事成語の由来

 

教科書の補助として使うと、漢文の理解がグッと深まります。

 

 

④表現・文法

文法だけでなく、作文や小論文に役立つ情報も載っています。

 

・文章の書き方

・表現技法

・敬語の使い分け

・原稿用紙の使い方

 

推薦入試で小論文が必要な人は、特に役立つはずです。

 

 

最近の便覧はすごい

最近の国語便覧は、昔に比べてかなり進化しています。

 

フルカラーで見やすい

写真やイラストが豊富

デジタル版がついているものも

 

以前よりずっと見やすく、分かりやすくなっています。

 

 

「読む」のではなく「眺める」でOK

「便覧を全部読まなきゃ」と思う必要はありません。

 

パラパラと眺めるだけでOKです。

 

・今日は平安時代の衣装を見てみよう

・この作者、どんな人だったんだろう

・漢文の句形、ちょっと確認しておこう

 

そんな感じで、気になったところを眺めるだけ。

 

それだけで、国語の世界が広がります。

 

 

冬休みにやってみてほしいこと

今日、本棚から国語便覧を引っ張り出してみてください。

そして、10分だけ眺めてみてください。

 

「こんなことが載っていたのか」

「これ、面白いな」

 

そんな発見があるはずです。

 

国語というと「文章を読んで問題を解く」というイメージが強いですよね。

 

でも、便覧を使うことで、国語の世界はもっと広がります

資料集のように、調べながら楽しむことができます。

 

せっかく持っているのに、使わないのはもったいない。

 

この冬休み、ぜひ国語便覧を活用してみてください。

 

 

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2025-12-14 16:24:00

読書好きなのに国語ができない子の共通点|読書と国語は別物です

「うちの子、本は好きなのに国語ができないんです」

保護者の方から、よく聞く言葉です。

小さい頃から本を読んでいる。 図書館にもよく行く。 家にも本がたくさんある。

なのに、国語のテストで点が取れない。

なぜでしょうか?

 

結論からお伝えします。

読書と国語は、別物です。

今日は、「読書好きなのに国語ができない子」の共通点をお伝えします。

 

読書は「趣味」、国語は「技術」

まず、この違いを理解してください。

読書は趣味。 国語は技術。

読書は、好きな本を好きなように読むものです。

ストーリーを楽しむ。 登場人物に感情移入する。 自分の世界に浸る。

それでいいのです。

それが読書の楽しみ方です。

 

でも、国語の問題を解くのは、まったく別の話です。

「筆者の主張は何か」 「傍線部の理由を答えよ」 「この時の登場人物の心情を説明せよ」

こういう問題に答えるには、技術が必要です。

読書をいくらしても、この技術は身につきません。

 

読書好きな子が国語でつまずく3つの理由

読書好きなのに国語ができない子には、共通点があります。

 

理由①:主観で読んでしまう

読書は、主観で読むものです。

「この登場人物、好きだな」 「この場面、感動するな」 「私だったらこうするのに」

こう感じながら読む。

それが読書の楽しみ方です。

 

でも、国語の問題は客観的に読まなければ解けません。

「自分がどう感じたか」ではなく、「筆者が何を言いたいか」。

ここを読み取る必要があります。

読書好きな子は、主観が入りやすい

自分の解釈で読んでしまう。

だから、「筆者の主張」と「自分の感想」がごちゃまぜになる。

結果、間違える。

読書好きが、かえってマイナスになることもあるのです。

 

理由②:「読み方」を意識していない

読書をする時、こんなことを意識しますか?

「この接続語の後は重要だな」 「この指示語は何を指しているかな」 「筆者の主張はどこにあるかな」

しませんよね。

当たり前です。

せっかくの読書を、いちいち分析しながら読むものではありません。

それでは、読書が楽しくなくなってしまいます。

 

でも、国語の問題を解くには、この「読み方」が必要です。

・どこに線を引くか

・何に注目して読むか

・筆者の主張をどう見つけるか

読書をいくらしても、この「読み方」は身につきません。

意識して学ばなければ、身につかないのです。

 

理由③:問題を解く訓練をしていない

読書は、読んで終わりです。

「面白かった」 「感動した」

それでいい。

 

でも、国語の問題には「答え」があります。

「なぜその答えになるのか」 「本文のどこに根拠があるのか」

これを考える訓練が必要です。

読書をいくらしても、この訓練にはなりません。

問題を解く訓練は、問題を解くことでしか身につかないのです。

 

実際にいた「読書好きだけど国語ができない子」

以前、こんな生徒がいました。

いつも本を読んでいる子。

休み時間も本を読んでいる。 家でも毎日読書をしている。

でも、国語のテストは点が取れない。

 

なぜか。

主観が強すぎたのです。

文章を読むと、すぐに自分の解釈が入る。

「この登場人物はきっとこう思っている」 「この場面はこういう意味だと思う」

本文に書いていないことまで、自分で補ってしまう。

 

国語の問題は、本文に書いてあることだけで答える必要があります。

自分の解釈は関係ない。

筆者が何を言っているか。

それを客観的に読み取る。

読書好きなこの子にとって、これが難しかったのです。

 

読書にはメリットもある

誤解しないでください。

読書自体は、やったほうがいいです。

読書のメリットはあります。

・文章を早く読めるようになる

・活字に慣れる

・語彙が増える

これらは、国語にとってプラスです。

 

でも、読書だけでは国語の点は取れません。

読書はあくまで「土台」です。

土台があっても、「技術」がなければ点は取れない。

読書+読み方の技術=国語の点数

この両方が必要なのです。

 

「本を読ませているから大丈夫」は危険

「うちの子は本を読んでいるから、国語は大丈夫」

そう思っている保護者の方、多いです。

はっきり言います。

危険です。

読書と国語の点数は、直結しません。

読書好きだから国語ができる、わけではないのです。

 

むしろ、読書好きな子の方が、変な読み癖がついていることがあります。

主観で読む癖。 自分の解釈を入れる癖。

これを直すのは、読書をしていない子より難しいことがあります。

 

国語の点を取りたいなら「読み方」を学ぶ

では、どうすればいいのか。

答えはシンプルです。

「読み方」を学んでください。

・指示語に注目する

・接続語に注目する

・筆者の主張を見つける方法

こういった「読み方のルール」を学ぶ。

そして、問題を解く訓練をする。

読書とは別に、国語の勉強をする必要があるのです。

 

ただし、全員に向いているわけではありません

ここまで読んで、「うちの子も読み方を学ばせたい」と思った方へ。

正直にお伝えします。

高崎国語塾 彩は、全員に向いているわけではありません。

以下のような方には、向いていません。

✗ 「読書をしていれば国語はできる」と信じている方

読書と国語は別物です。 この考えを変える気がない方には向いていません。

✗ 「国語はセンス」と諦めている方

国語には「正しい読み方」があります。 諦めている方に教えても、効果は出ません。

✗ 塾に丸投げしたい方

国語力は塾だけでは伸びません。 家庭での音読・語彙学習も必要です。

✗ すぐに結果を求める方

国語は最低3ヶ月かかります。 1ヶ月で結果を求める方には向いていません。

 

3ヶ月後、お子さんの国語はこう変わります

高崎国語塾 彩で「読み方」を学ぶと、こんな変化が起きます。

1ヶ月目:

・「読み方のルール」を学ぶ

・主観ではなく客観的に読む意識が芽生える

・線を引く習慣がつき始める

 

2ヶ月目:

・大事な箇所が分かるようになる

・「本文に書いてあることで答える」ができるようになる

・読解問題の解き方が変わる

 

3ヶ月目:

・正答率が上がる

・「国語が分かる」という感覚が生まれる

・読書好きな自分の強み(語彙力・読むスピード)が活きるようになる

読書好きは、武器になります。でも、「読み方」を学んでこそ。

 

高崎国語塾 彩について

高崎市で唯一の国語専門塾です。

高崎高校・高崎女子高校・前橋高校・前橋女子高校を目指す方、 中央中等・四ツ葉学園の中学受験をお考えの方を専門に指導しています。

「読書好きなのに国語ができない」

そんなお子さんこそ、当塾で「読み方」を学んでください。

読書で培った土台に、技術が加われば、国語は必ず伸びます。

 


高崎国語塾 彩(いろどり)

 

お問い合わせはこちら

2025-11-28 11:00:00

【高崎・前橋の保護者必見】2026年度中学・高校入試の国語で出題される可能性が高い小説作品と効果的な読書法

こんにちは。高崎国語塾彩です。

お子様が小学6年生や中学3年生で、入試を控えている保護者の皆様、国語の入試対策は順調に進んでいますか?「うちの子、国語が苦手で...」「読解問題になると点数が取れない」そんなお悩みをお持ちではありませんか?

実は、中学・高校入試の国語で出題される小説には明確な傾向があります。この記事では、2026年度入試で出題される可能性が高い作品をご紹介するとともに、ただ読むだけでは終わらない、本当に力がつく読書の方法をお伝えします。

 

入試に出る小説には「旬」がある!

多くの保護者の方が知らない事実があります。それは、入試の素材文の約4割が、前年の9月から入試の年の8月頃までに発売された新刊本から出題されるという傾向です。

つまり、2026年度入試であれば、2024年9月から2025年8月頃に発売された作品が狙われやすいということ。この時期を意識するだけで、お子様の読書がより効果的な受験対策になります。

 

2026年度入試 最有力候補作品

【★★★★★ 最注目】早見和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』

発売: 2025年3月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 中学受験、親子関係、家族の成長

 

なぜ出題される可能性が高いのか?

この作品は、中学受験に挑む小学6年生・十和とその家族の物語です。中学受験を通じて家族がバラバラになりそうになりながらも、それぞれが成長していく様子が描かれています。

注目すべきは、「中学受験」という受験生にとって身近なテーマを扱いながら、家族の絆、自己理解、親子のコミュニケーションという普遍的なテーマを描いている点です。受験生自身が共感しやすく、かつ深く考えさせる内容であるため、入試問題として理想的な素材といえます。

また、同じ作家の『アルプス席の母』が2025年度入試でラ・サール、海陽、愛光などの難関校を含む5校以上で出題されたという実績があります。人気作家の続けての出題は珍しくありません。

 

高崎国語塾彩からのアドバイス

この作品を読む際は、以下の点に注目しましょう:

・主人公・十和の気持ちの変化を丁寧に追う

・家族それぞれの視点から物語を考える

・「家族の幸せの形」について自分なりの答えを考える

・中学受験という経験を通じて、十和や家族が何を学んだのかを整理する

読み終わった後、お子様に「もし自分が十和だったら、どう考える?」と質問してみてください。登場人物の気持ちを自分のこととして考える習慣が、国語の読解力を飛躍的に高めます。

 

 

【★★★★★】早見和真『アルプス席の母』

発売: 2024年3月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 親子関係、自己実現、スポーツ

 

2025年度入試で5校以上から出題され、ラ・サール、海陽、愛光などの難関校でも採用されました。2025年本屋大賞ノミネート作品でもあり、母と息子の二重の成長物語という構成が秀逸です。

2026年度入試でもさらに多くの学校での出題が予想されます。

 

読書のポイント

・母親の視点と息子の視点、両方から物語を理解する

・「応援すること」と「過干渉」の違いについて考える

・自分の夢と家族の期待が対立したとき、どう向き合うべきか考える

 

【★★★★★】佐藤いつ子『透明なルール』

発売: 2024年
対象: 中学入試
テーマ: 友人関係、自己理解

2025年度入試で早稲田実業、立教女学院、吉祥女子など多数の学校で出題されました。デビュー作の『駅伝ランナー』が予習シリーズにも採用された人気作家の作品です。

 

読書のポイント

・友人関係における「暗黙のルール」について考える

・自分の気持ちと周りの期待のズレをどう扱うか

・本当の友情とは何かを考える

 

【★★★★】いとうみく『真実の口』

発売: 2024年4月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 社会問題、他者理解、勇気

 

いとうみく作品は中学受験の国語試験で頻繁に取り上げられる傾向があります。児童虐待という重いテーマを扱いながら、高校生たちの勇気ある行動を通じて人と人とのつながりの大切さを描いています。

 

読書のポイント

・社会問題に対して個人ができることは何か

・「見て見ぬふりをする」ことと「勇気を出して行動する」ことの違い

・困っている人に気づく感性を育てる

 

【★★★★】阿部暁子『カラフル』

発売: 2024年
対象: 中学入試
テーマ: 他者理解、自己理解

 

2025年度入試で芝中、明大八王子中など5校で出題されました。「他者理解」を通じて「自己理解」を深めるという、中学受験最頻出のパターンを学べる作品です。

 

読書のポイント

・他人を理解することが、なぜ自分を理解することにつながるのか

・多様な価値観を受け入れることの大切さ

・自分らしさとは何かを考える

 

その他の注目作品

【難関校向け】

・『百年の子』(古内一絵): 開成、浅野で出題

・『藍を継ぐ海』(伊与原新): 第172回直木賞受賞、麻布中で出題

【スポーツ×成長物語】

・『八秒で跳べ』(坪田侑也): 聖光、開智、栄東、城北、山脇、成城、共立などで出題

 

【自己理解系】

・『ぼくの色、見つけた!』(志津栄子): 横浜共立、大妻、國學院久我山などで出題

 

 

【説明文・論説文対策】ちくまプリマー新書は要チェック!

小説だけでなく、説明文・論説文も重要です。特にちくまプリマー新書からは例年多くの作品が出題されています。

注目の3冊

1.『古生物学者と40億年』(泉賢太郎)

塾の夏期講習の実力テストですでに取り上げられています。

2.『悪いことはなぜ楽しいのか』(戸谷洋志)

2025年度入試で筑波大附属、洗足、栄東、大妻、跡見、品川女子などで出題。

3.『わからない世界と向き合うために』

2025年度入試で桐蔭、山脇、横浜共立、日本大学、立教女学院、晃華、共立女子、大妻多摩、高輪で出題。

 

 

高崎国語塾彩が伝える「本当に力がつく読書法」

多くの受験生が「本を読めば国語の成績が上がる」と信じていますが、ただ読むだけでは入試には対応できません。大切なのは「どう読むか」です。

 

ステップ1: 読む前に準備する

本を開く前に、まずタイトルと帯の文章、表紙の絵をじっくり見てください。

・「この物語はどんな話だろう?」

・「主人公はどんな子だろう?」

予想を立てることで、読書が受け身から能動的な活動に変わります。

 

ステップ2: 読みながら「心の動き」をメモする

登場人物の気持ちが変化した場面では、付箋を貼りましょう。

・最初はどう思っていた?

・なぜ気持ちが変わった?

・自分だったらどう感じる?

このプロセスが、入試問題の「心情把握」に直結します。

 

ステップ3: 読み終わったら「要約」と「感想」を分ける

要約: 誰が、何をして、どうなった? (客観的事実)
感想: 自分はどう思った? なぜそう思った? (主観的意見)

この二つを区別できることが、記述問題で高得点を取る鍵です。

 

ステップ4: 家族で話し合う

「どのシーンが一番印象に残った?」「主人公の選択をどう思う?」など、家族で話し合ってみてください。

他人の意見を聞くことで、自分の読みが深まります。これが、複数の視点から文章を読む力につながります。

 

ステップ5: テーマで考える

「この物語は何を伝えたいの?」と問いかけてみましょう。

・友情について?

・家族について?

・成長について?

テーマを考える習慣が、論説文の「筆者の主張」、小説の「主題」を読み取る力を育てます。

 

 

「模試の素材文」は宝の山

塾や外部で受ける模試、その素材文を捨てていませんか?

実は、模試で出題された素材文(特に2024年9月以降発行の本)は、2026年度入試で出題される可能性が非常に高いのです。

問題を保管しておき、入試直前期にもう一度読み直すことをお勧めします。今度は問題を解くのではなく、「なぜこの場面が出題されたのか」「作問者は何を問いたかったのか」を考えながら読んでみてください。


高崎・前橋エリアの中学・高校入試で頻出のテーマ

群馬県内の中学・高校入試では、以下のテーマが頻出です:

中学入試

  • 他者理解・自己理解(最頻出)
  • 友人関係・いじめ
  • 親子関係・家族の絆
  • 挫折からの再生
  • 多様性の受容

高校入試(群馬県公立・私立)

  • 家族の絆
  • 友情と裏切り
  • 自己の確立
  • 社会問題への気づき
  • 世代間の理解

これらのテーマを含む作品を意識的に読むことで、より効果的な対策ができます。


高崎国語塾彩では、こんな指導をしています

当塾では、単に「本を読みなさい」と言うだけではなく、一人ひとりの読解力のレベルに合わせた読書指導を行っています。

小学6年生(中学受験生)向け

  • 入試頻出作品を使った精読指導
  • 心情変化を論理的に説明する練習
  • 記述問題の書き方指導
  • 語彙力強化プログラム

中学3年生(高校受験生)向け

  • 群馬県公立高校入試の傾向分析
  • 論説文の要約力強化
  • 作文・小論文指導
  • 時間配分の訓練

少人数制だからこそできる、きめ細かな指導で、お子様の国語力を確実に伸ばします。


まとめ: 今日から始められること

2026年度入試まで、残された時間は限られています。でも、正しい方法で取り組めば、国語の力は必ず伸びます。

今日からできる3つのこと

  1. この記事で紹介した作品を1冊、書店で手に取ってみる
    特に早見和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』と『アルプス席の母』は、中学受験生にも高校受験生にもお勧めです。
  2. 読書ノートを作る
    読んだ本のタイトル、登場人物、心に残った言葉、自分の感想を記録しましょう。
  3. 模試の素材文を保管する
    9月以降の模試で出題された文章は、ファイリングして取っておきましょう。

国語でお困りの保護者様へ

「うちの子、本は読むけど成績に結びつかない」
「読解問題になると途端に点数が下がる」
「記述問題が全然書けない」

そんなお悩みはありませんか?

高崎国語塾彩では、無料体験授業を実施しています。お子様の現在の読解力を診断し、具体的な学習プランをご提案いたします。

高崎市・前橋市で国語専門の個別指導塾をお探しの方、ぜひ一度ご相談ください。

お問い合わせ

高崎国語塾彩(いろどり)

  • 対象: 小学4年生〜高校3年生
  • 指導形態: 少人数制個別指導(最大6名)
  • 専門: 国語特化型指導
  • エリア: 高崎市・前橋市周辺

中学受験、高校受験、大学受験、すべての受験に対応した国語指導を行っています。

 

 

良質な読書体験が、お子様の人生を豊かにします。

入試対策だけでなく、一生ものの読解力と思考力を、一緒に育てていきましょう。

2025-11-26 16:25:00

模試の結果に一喜一憂しない!健康診断と同じ【模試の正しい使い方】と合格可能性判定の活かし方

高崎市・前橋市の受験生と保護者の皆様へ

 

模試の結果が返ってくる日は、親子ともにドキドキしますよね。特に中学3年生の受験生は、結果に一喜一憂し、点数や合格可能性判定(A判定、E判定など)に振り回されがちです。

群馬県の多くの受験生が受験するGSCテストや、埼玉県を志望する方が受験する北辰テストなど、模試の種類はさまざまですが、「受けた後が肝心」という点で、すべて同じです。

私たちは、模試を「健康診断」と同じだと考えます。健康診断で「異常なし」の通知だけを見て安心したり、「要検査」の項目を見て落ち込んだりするだけでは意味がありません。本当に大切なのは、その後の「治療方針(これからの学習計画)」を決めることです。

 

高崎国語塾 彩(いろどり)が考える、模試の正しい使い方と、受験本番に向けて優先すべき行動指針をお伝えします。

 

 

🎯 模試の判定は「今の実力」を示す地図に過ぎない

 

模試の「合格可能性判定」は、過去の受験生のデータに基づいた現時点での成績を示すものです。受験生のゴールではありません。

模試を受けた後に、保護者の皆様にお子様と確認していただきたい「中身」は、以下の3点です。

 

1. 「何ができたか」を確認する

・まず、正解できた問題を褒めてください。特に、難しい問題や記述で部分点を取れた箇所は、これまでの努力が実った証拠です。

・なぜ正解できたのかを言語化し、「自分の得意な解法パターン」を再確認させましょう。これは、本番で自信を持って臨むための土台になります。

 

2. 「何ができていないか」を正確に診断する

 

これが最も重要な作業です。点数が低かった部分に対し、「なぜ間違えたか」を深掘りします。

・知識系ミス: 漢字や語彙などの「単なる暗記不足」なのか?

・読解系ミス: 接続詞や指示語などの「論理構造の把握ミス」なのか?

・時間配分ミス: 解く時間が足りず、最後に焦って失点したのか?

・設問誤読ミス: 設問の字数制限や要求(二つ選べなど)を見落としたのか?

この診断が曖昧だと、間違った対策(例:論理ミスなのに漢字練習をする)をしてしまい、貴重な時間を失います。

 

 

📈 模試の結果を「未来の指針」に変える3ステップ

 

模試の結果を未来の合格に繋げるため、次のステップで優先順位をつけましょう。

 

ステップ1:優先順位の決定と「国語」の重要性

 

すべての科目のミスを同時に直すことは不可能です。模試の結果から、次の優先順位で対策を立てることを推奨します。

1.致命的な失点: 設問誤読や計算ミスなど、「知識はあったのに、注意不足で落とした」問題を最優先で復習し、本番での再現を避ける。

2.全科目の土台: 国語の「論理的読解ミス」や「記述ミス」を改善する。国語力の向上は、他の科目の問題文読解力を底上げします。

3.弱点分野の知識補充: 苦手な分野(例:数学の図形、理科の電流など)に時間を割り振る。

 

 

ステップ2:具体的な行動指針を立てる

 

お子様と一緒に、模試の振り返りシートを作りましょう。

例:模試振り返りシート(国語)

・反省点: 接続詞「しかし」の後の筆者の主張を、見逃して記述を間違えた。(論理構造の把握ミス)

・今後一週間の行動指針: 過去問の論説文を解く際、すべての接続詞に必ずマルをつけ、文章の主張箇所をマーカーで強調する練習を3回行う。

 

 

ステップ3:保護者は「判定」ではなく「プロセス」を褒める

 

判定がE判定でも、「判定を真摯に受け止め、次のステップに向けて具体的に計画を立てた」というプロセスを高く評価してください。結果に感情を揺さぶられるのではなく、「健康診断を活用できたね」と、冷静かつ前向きな姿勢を促しましょう。

 

 

🤝 高崎国語塾 彩が提供する「国語力」の真価

 

高崎国語塾 彩(いろどり)は、単に読解テクニックを教えるだけでなく、模試の結果を成績向上に繋げる「自己分析力」「論理的思考力」を養います。

国語で培う「正確な情報処理能力」は、GSCテスト北辰テストどの科目にも通用する土台です。

「模試の復習の仕方が分からない」「国語の論理的なミスの原因が特定できない」とお悩みでしたら、ぜひ当塾の専門的な国語指導をご検討ください。模試の結果を未来の合格に繋げるための、具体的な指針と指導を提供します。

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2025.12.30 Tuesday