塾長ブログ
忘れる前に「もう一度」──記憶に残る勉強法とは?
高崎国語塾 彩のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
勉強に対する意識や姿勢も重要ですが、「どのように覚えるか」もまた、学習の結果を左右する大きなポイントになります。
国語の文章はできるのに、漢字が全然書けないという生徒が時々います。定期テストで落としている問題も「漢字」だったという非常にもったいない状況を目にすることもあります。定期テストでは出題される漢字がわかっているのにもかかわらずです。
そこで今回は、暗記の効率を飛躍的に高める方法と、小中学生におすすめの漢字勉強法をご紹介します。
■「忘れる前に復習」それが記憶定着のカギ
脳には「忘れる仕組み」があります。
頑張って覚えても、時間が経つとどんどん忘れてしまう――これは誰もが経験していることでしょう。実は、1日で約80%の記憶が失われるという研究結果もあるほどです。
しかし、これには対処法があります。
それが、短時間での復習です。
◎おすすめの復習タイミングは2パターン
1.暗記ものは「夜寝る前」に覚えて、「朝起きたら」すぐ復習する(思い出すだけでも効果は違います)
2.朝復習して覚えたことを、帰宅後にもう一度確認する(テストをするとさらに効果が高まります)
この「復習タイミング」を意識するだけで、記憶の定着率がぐっと上がります。
なぜかというと、脳は「これは大事な情報なんだ」と判断すると、短期記憶から長期記憶へと移してくれるからです。つまり、“忘れる前にもう一度”が非常に重要なのです。
■漢字の勉強にも「意味」から入ると強い
漢字の書き取り練習はもちろん大切ですが、ただ書いて覚えるだけではなかなか定着しません。
当塾では、「意味から覚える」ことを重視しています。
その際に活用してほしいのが、漢字辞典です。特に漢字辞典は、基本的な熟語をしっかり押さえるのに適しています。
◎おすすめの使い方
1.まずは索引で「訓読み」を確認する
→ 訓読みは意味がイメージしやすく、抜けやすいポイントでもあります。音読みは意味も分かりやすく覚えやすい。
2.「書けないもの」をリストアップする
→ 特に1~4年生で出てくる熟語は、意外と穴になっていることが多く、入試でもよく狙われます。そして、例文もありますので、その漢字だけを書くのではなく文章を書いて覚えましょう。
コツコツ積み上げる地道な作業ですが、「知らなかった言葉が自分のものになる」感覚を味わえると、学ぶことが楽しくなってきます。
■記憶法はすべての教科に応用できる
今回ご紹介した記憶のコツは、国語に限らず、社会・理科・英単語など、すべての暗記系科目で使えます。
また、当塾でも行っている「音読暗唱」なども、復習タイミングを意識することで、より効果を発揮します。
「覚えられない……」と悩んでいるお子さんは、“いつ復習するか”を意識するだけで、勉強の効率が大きく変わるかもしれません。
高崎国語塾 彩では、ただ「覚える」だけでなく、「なぜそうなるのか」「どうすれば記憶に残るのか」という視点からの指導を大切にしています。
受験に向けた学習を、戦略的に、でも前向きに取り組めるよう、これからもサポートしていきます。
ご相談・体験授業は随時受付中です。お気軽にお問い合わせください。