塾長ブログ
高校入試国語|古典(古文・漢文)で確実に得点する3つのポイント
こんにちは、高崎国語塾彩の塾長の蓮です。
「国語の他の分野はそこそこできるのに、古典だけは全然わからない…」 「古文を読んでも、何が書いてあるのかさっぱり理解できない」
このような悩みを抱えている中学生は非常に多いです。実際、当塾にも古典に苦手意識を持つ生徒がたくさん通っています。
しかし、古典は正しいアプローチで学習すれば、必ず得点源にできる分野です。今回は、高校入試で古典を確実に得点するための3つのポイントをお伝えします。
古典が苦手な中学生の共通点
まず、古典が苦手な生徒に共通する問題点を見てみましょう。
1. 現代文のように「なんとなく」読もうとしている 古文は現代文とは全く異なる言語です。「なんとなく意味が分かるだろう」という感覚で読んでも、正確な理解は不可能です。
2. 基礎知識が不足している 歴史的仮名遣いや古文単語、文法知識なしに古文を読もうとするのは、英語の単語や文法を知らずに英文を読むようなものです。
3. 「誰がどうする」を把握していない 古文では主語が省略されることが多く、動作主と述語の関係を正確に追えていない生徒が大半です。
古典で確実に得点する3つのポイント
ポイント1:学年別の段階的学習を徹底する
古典学習は学年ごとに明確な目標を設定することが重要です。
中学1年生:基礎固めの時期
- 歴史的仮名遣いを完璧にマスター 「けふ→きょう」「をかし→おかし」など、現代仮名遣いとの対応を確実に覚える
- 正しい音読ができるようになる 古文のリズムや響きに慣れ親しむことで、文章の流れを体感的に理解する
中学2年生:知識蓄積の時期
- 重要古文単語を暗記 「あはれ」「をかし」「いとほし」など、頻出単語を意味と一緒に覚える
- 係り結びなどの文法知識を理解 「ぞ・なむ・や・か」の係助詞と連体形の結び、「こそ」と已然形の結びを確実に習得
中学3年生:実戦応用の時期
- 現代文同様の内容理解 登場人物の心情や場面の展開を正確に読み取る
- 問題演習を通じた実戦力向上 入試問題レベルの文章に取り組み、解答技術を磨く
ポイント2:「誰がどうする」を常に意識する
古典読解で最も重要なのは、動作主と述語の関係を正確に把握することです。
古文では主語が省略されることが非常に多く、「誰が何をしているのか」を見失いがちです。文章を読む際は、常に以下の点を意識してください:
- 主語を補って読む 省略された主語を[ ]で補いながら読む習慣をつける
- 敬語表現から動作主を判断 尊敬語・謙譲語・丁寧語から、誰が誰に対して行った動作かを判断する
- 文脈から動作主を推測 前後の文脈や場面設定から、最も自然な動作主を推測する
例:「御覧じて、いとあはれがり給ふ」 →「[帝が]御覧になって、とても感動していらっしゃる」
ポイント3:漢文の基本ルールを確実に習得する
漢文は古文以上に「ルール」が明確な分野です。以下の基本事項を確実に覚えましょう:
返り点の読み方
- 一、二、三点
- 上、中、下点
- 甲、乙、丙点
重要句形
- 疑問:何…乎(なに…か)
- 反語:豈…哉(あに…んや)
- 使役:使…(…をして…せしむ)
- 受身:見…於…(…に…らる)
頻出漢字の読み方
- 於(おいて)
- 乎(か・や)
- 哉(かな・や)
- 矣(い)
日常学習での古典対策法
1. 毎日の音読習慣
古文は声に出して読むことで、言葉のリズムや響きが身につきます。教科書の古文を毎日5分間音読する習慣をつけましょう。
2. 単語カードの活用
古文単語は現代語とは意味が異なるものが多いため、単語カードを使った反復学習が効果的です。
3. 問題演習の積み重ね
週に1回は古典の問題に取り組み、学んだ知識を実際の文章で活用する練習をしましょう。
まとめ
古典は一見難しそうに見えますが、正しい方法で段階的に学習すれば必ず得点できる分野です。
特に重要なのは:
- 学年に応じた段階的な学習
- 「誰がどうする」を常に意識した読解
- 基本的な文法・句形の確実な習得
これらのポイントを意識して学習すれば、古典は必ずあなたの得点源になります。高校生でも古典が苦手な場合はここから振り返ってみましょう。
また、高校の古典文法でお困りの場合も高崎国語塾彩にお任せください。
高崎国語塾彩では、一人ひとりの学習状況に合わせた古典指導を行っています。古典でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
高崎国語塾彩(いろどり)
蓮 克彦