塾長ブログ
【高崎・前橋の保護者必見】国語の読解力アップ!「抽象的」と「具体的」の違いをお子さんに分かりやすく教える方法
国語の読解問題で「筆者の主張は何ですか?」という問題、お子さんは得意でしょうか?
実は、正解を導くためには「抽象的」と「具体的」の違いを理解することが重要なポイントなんです。
今回は、高崎市・前橋市の小中学生の保護者の皆さんに向けて、お子さんに分かりやすく教える方法をご紹介します。
なぜ「抽象的」と「具体的」の区別が大切なのか?
国語の読解では、「筆者の主張を読み取る」ことが求められます。そのとき、重要なルールがあります:
「事実や具体例には筆者の主張はない」
つまり、具体例の部分を答えにしてしまうと間違いになってしまうのです。だからこそ、「抽象的」と「具体的」を見分ける力が必要になります。
「抽象的」と「具体的」って何?
身近な例で理解しよう
お子さんに説明するときは、身近な例を使うのが一番です:
【学校の先生で考えてみよう】
・「学校の先生」→ 抽象的(一般的な概念)
・「社会の先生」→ やや具体的(教科が限定された)
・「田中先生」→ 具体的(特定の人物)
【算数で考えてみよう】
・「x + 5 = 10」→ 抽象的(文字を使った式)
・「リンゴが5個あります。さらに何個買えば10個になりますか?」→ 具体的(具体的な物と状況)
判断するための3つのポイント
お子さんには、この3つの質問で判断してもらいましょう:
1.「特定の誰か・何か・どこかの話?」
・YES → 具体的
・NO → 抽象的
2.「頭の中でその様子の絵が浮かぶ?」
・YES → 具体的
・NO → 抽象的
3.「すべての場合に当てはまる話?」
・YES → 抽象的
・NO → 具体的
読解問題での実践方法
ステップ1:文章を色分けしてみよう
・赤色:筆者の主張(抽象的な内容)
・青色:具体例や事実
ステップ2:「筆者の主張」を探す
青色の部分(具体例)は答えの候補から除外し、赤色の部分(抽象的な内容)から答えを見つけます。
例文で練習
例文: 「最近、SNSでのトラブルが増えている。先日も、高崎市内の中学校で、友達の悪口をSNSに書き込んだことが原因でいじめに発展した事件があった。このように、インターネットの普及により、私たちはより慎重にコミュニケーションを取る必要がある。」
分析:
- 「最近、SNSでのトラブルが増えている」→ 抽象的(一般的な傾向)
- 「先日も、高崎市内の中学校で...」→ 具体的(特定の事例)
- 「私たちはより慎重にコミュニケーションを取る必要がある」→ 抽象的(筆者の主張)
筆者の主張: 「私たちはより慎重にコミュニケーションを取る必要がある」
家庭でできる練習方法
1. 新聞記事で練習
新聞記事やネットのニュース記事などを使って、記事の中から「具体例」と「記者の意見」を分けてみましょう。
2. 日常会話で意識
「今日学校で何があった?」の答えを聞いて、「それは具体的な話だね」「それは一般的に言えることだね」と分類してみましょう。
3. 読書感想文で実践
本を読んだ後、「具体的なエピソード」と「自分の考え(抽象的な意見)」を分けて整理してみましょう。
国語の読解力向上のために:
1.「抽象的」と「具体的」の違いを理解する
2.「具体例には筆者の主張はない」というルールを覚える
3.日常的に意識して練習する
これらのポイントを意識することで、お子さんの読解力は確実に向上します。
高崎市・前橋市の保護者の皆さん、ぜひお子さんと一緒に実践してみてください。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自然に判断できるようになりますよ。
【お子さんの学習でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください】