塾長ブログ
「うちの子、本を読まなくて…」を3週間で解決 〜読書嫌いの小中学生が変わる段階別アプローチ〜
こんにちは、高崎国語塾彩です。
保護者面談でよく聞かれるのが「うちの子、全然本を読まないんです」というお悩みです。スマホやゲームには夢中なのに、本となると全く手に取らない…
そんなお子さんも、実は正しいアプローチで3週間あれば読書習慣をつけることができます。
今日は、実際に当塾で効果を実感している段階別の方法をご紹介します。
まず理解したい「読書嫌い」の本当の理由
「うちの子は読書が嫌い」と思っていませんか?実は多くの場合、子どもたちは読書そのものが嫌いなのではありません。
本当の理由:
・「読書=勉強」というイメージが強すぎる
・いきなり難しすぎる本を与えられた経験がある
・読み終えた達成感を味わったことがない
・活字に慣れていない(視覚的な疲れ)
・内容が自分の興味とマッチしていない
つまり、読書に対する「心理的なハードル」が高くなってしまっているのです。
3週間で変わる段階別アプローチ
【第1週目】視覚的な興味から入る
目標:「本って面白そう」と思ってもらう
ステップ1-1:マンガから始める(1〜3日目)
・子どもが好きなジャンルのマンガを1冊用意
・学習マンガでもOK(歴史、科学、伝記など)
・読み終わったら「面白かった部分」を聞いてみる
・NG行動:「マンガじゃダメ」と否定すること
ステップ1-2:ビジュアル重視の本(4〜7日目)
・写真やイラストが豊富な本を選ぶ
・図鑑、写真集、ノンフィクション系
・ページをパラパラめくるだけでもOK
・「これ知ってる?」など会話のきっかけを作る
第1週のポイント:量より質、完読より興味
【第2週目】活字への慣れを作る
目標:短い文章をスラスラ読めるように
ステップ2-1:短編・ショートストーリー(8〜10日目)
・1話完結の短い物語
・児童書の短編集や、中高生向けの短編小説
・15〜30分で読み切れるもの
・読後に簡単な感想を共有
ステップ2-2:シリーズものの1巻目(11〜14日目)
・続きが気になるシリーズの導入部
・ライトノベル、YA(ヤングアダルト)小説
・アニメ・映画化された原作小説
・「続きが読みたい」気持ちを大切に
第2週のポイント:読書スピードではなく「続きが気になる」体験
【第3週目】読書習慣の定着
目標:自分から本を手に取る習慣をつける
ステップ3-1:選択の自由を与える(15〜17日目)
・書店・図書館で子ども自身に本を選んでもらう
・親は口出しせず、見守る
・「なぜこの本を選んだの?」と理由を聞く
・選んだ本は最後まで読まなくてもOK
ステップ3-2:読書の時間を作る(18〜21日目)
・家族で「読書タイム」を設ける(15〜30分)
・スマホ・テレビはOFF
・親も一緒に読書する
・読んだ内容を軽く共有し合う
第3週のポイント:強制ではなく自然な習慣として
年代別おすすめ本リスト
小学生(低学年)
・かいけつゾロリシリーズ
・おしりたんていシリーズ
・科学漫画サバイバルシリーズ
・10分で読める伝記シリーズ
小学生(高学年)
・青い鳥文庫シリーズ
・都会のトム&ソーヤ
・ハリー・ポッターシリーズ
・学研まんが日本の歴史
中学生
・夏の庭(湯本香樹実)
・西の魔女が死んだ(梨木香歩)
・君の膵臓をたべたい(住野よる)
・僕らシリーズ(森絢都)
高校生
・夜のピクニック(恩田陸)
・桐島、部活やめるってよ(朝井リョウ)
・ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ
・・新世界より(貴志祐介)
保護者がやってはいけないNGアクション
❌ やってはいけないこと
・「マンガばっかり読んで」と否定する
・読書感想文を書かせようとする
・「もっと難しい本を読みなさい」と強制する
・読んでいる途中で内容をテストする
・他の子と比較する
⭕ 効果的なアプローチ
・どんな本でも「読んでいる」ことを認める
・内容について興味を持って聞く
・一緒に書店・図書館に行く
・読書している姿を見せる
・小さな変化でも褒める
読書習慣がつくとこう変わる
国語力の向上
・語彙力の増加(自然に覚える)
・読解スピードの向上
・文章構成力の向上
・表現力の豊かさ
学習全体への効果
・集中力の向上
・想像力・創造力の発達
・論理的思考力の向上
・他教科の理解力向上
精神面での成長
・共感力の発達
・ストレス解消効果
・自分なりの価値観の形成
・将来への視野の拡大
つまずいた時のフォロー方法
「やっぱり読まない」と感じた時:
1.無理に進めず、前の段階に戻る
2.本人の興味のあるジャンルを再確認
3.環境を変える(場所、時間帯など)
4.読み聞かせやオーディオブックを活用
「途中で飽きてしまう」場合:
1.最後まで読まなくてもOKと伝える
2.別の本に変えることを提案
3.短めの本に切り替える
焦らず、楽しく、継続を
読書習慣は一朝一夕では身につきません。しかし、正しいアプローチで3週間継続すれば、必ず変化が見られます。
成功の秘訣:
・子どものペースを尊重する
・読書を「楽しいもの」として位置づける
・小さな変化でも認めて褒める
・親も一緒に読書を楽しむ
「うちの子には無理かも…」と諦める前に、ぜひこの3週間プログラムを試してみてください。
高崎国語塾彩でのサポート
当塾では、お子さん一人ひとりの興味や読書レベルに合わせた本の紹介や読書指導を行っています。
「どんな本から始めればいいかわからない」「家では続かない」という保護者の方、ぜひご相談ください。
読書を通じて、お子さんの国語力向上をサポートします。無料の読書相談も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。