塾長ブログ
定期テストは大丈夫なのに…なぜ「模試・実力テスト」の国語は点数が取れない?
お子さんの国語の成績で、「学校の定期テストでは高得点なのに、模試や実力テストになると急に点数が落ちてしまう」と悩んでいませんか?
学校のテストは、範囲が事前に決まっていて、授業で何度も触れ、先生の説明も受けます。これだけ準備すれば、ある程度の点数が取れるのは当然です。
しかし、模試や実力テストは違います。
初見の長文に立ち向かう「真の実力」とは?
模試などで出題される文章は、初めて見る(初見の)長い文章がほとんどです。事前に読むことも、対策することもできません。
「国語は特別な勉強をしなくてもいい」と考えている生徒さんもいますが、それは大きな誤解です。国語が得意な人は、特別な能力があるわけではなく、「問題を解くためのルールと基礎力」を身につけているだけなのです。
もちろん、読解の「ルール」を学ぶことは重要ですが、その前に、まずすぐにできる、最も重要な対策があります。
それが、「語彙力(ごいりょく)」です。
実力テストの点数を決める「語彙力」という土台
もし、国語の文章を読んでいて、知らない言葉が多すぎたらどうなるでしょう?
文章に何が書いてあるか、筆者が何を言いたいのかが理解できず、問題を解くどころではありません。読解のテクニックをどんなに学んでも、言葉の意味が分からなければそこで思考がストップしてしまいます。
実は、この「語彙力」こそが、実力テストの点数を左右する読解力の土台なのです。
お子さんの語彙力を「鍛える」3つの具体的な方法
語彙力を高めるには、日々の地道な積み重ねが最も大切です。過去の記事でもお伝えしてきましたが、もう一度まとめておきましょう。
1.「読書」を習慣にする: 物語だけでなく、新聞記事や科学雑誌など、様々なジャンルの文章に触れることが大切です。文章の中で言葉がどのように使われているかを知ることが、一番の勉強になります。どうしても本が読めない人は漫画から始めてみましょう。
2.「会話」を大切にする(アウトプット): 家族や友人、先生など多様な人と会話しましょう。特に、覚えた言葉を意識して「使う」ことは、アウトプットになり、記憶の定着を飛躍的に高めます。
3.「辞書を引く」習慣をつける: 文章を読んでいて「分からない言葉」があったら、そのままにせず、必ず辞書を引いて調べる習慣をつけましょう。語彙ノートを作って記録すれば、忘れてもすぐに復習できます。
語彙力と同時に始める「点数アップの第一歩」
語彙力を高めると同時に、必ず行ってほしいことがあります。それは、「初見の文章を定期的に(できれば毎日)読んで解くこと」です。
これは語彙力アップにもつながりますが、何より「文章題に触れない時間が多すぎる」お子さんが非常に多いのが現状です。スポーツと同じで、練習なくして実力はつきません。
【偏差値50未満のお子さんへ】プラスワンの秘訣は「音読」
もし、今の模試の偏差値が50に届いていない場合は、さらに「音読」を日々のルーティンに加えましょう。
音読は、文章を読み飛ばしたり、ぼーっと読んだりすることを防ぎ、集中して言葉を追う「活字を読む体力」を養います。文章の構造やリズムを体で覚えるため、読解のスピードと正確さが向上します。
今日から始める2つの習慣
「語彙力アップ」と「毎日問題を解く・音読する」――この2つを地道に続けることこそが、実力テストや入試で安定して点数を取るための最短ルートです。
今日から、お子さんと一緒に「知らない言葉を調べる」習慣を始めてみませんか? 高崎国語塾 彩は、お子さんの国語の真の実力を伸ばすため、解法ルールを体系的に指導し、全力でサポートいたします。
まずは、お気軽にご相談ください。