塾長ブログ
定期テストを“意味あるもの”にするために ── 3年生にこそ知ってほしい勉強のやり方
高崎市・前橋市の中学生のみなさん、特に中学3年生の皆さんにとって、定期テストはこれまで以上に重要な存在です。高校入試に向けて、学校の定期テストの結果も内申点として大きく影響します。「ただワークを解いた」「問題集を何回もやった」というだけでは、真の成果につながりません。今回は、定期テスト直前でも“点が取れる勉強法”について、勉強しても成果が出ない“やっている風”の行動と、実際に力になる“成果の出る”行動を整理してお伝えします。
✅ 成果が出にくい“勉強しているつもり”とは
まず、多くの中学生が勘違いしてしまいがちな勉強のやり方を確認しましょう。
・ワークや問題集を解く際に、すぐに教科書を調べながら進めてしまう。
・答えを見ながら解いたり、わからないところを“全部”赤ペンで答えだけを書き写して終わらせてしまう。
こうした方法は「勉強しているつもり」にはなっても、実際には“頭を使って考えていない”状態です。教科書をちらちら見て「この用語かな?」と探すだけ、答えを書き写すだけ、では知識が定着せず、テスト本番に力を発揮できません。
テスト本番には教科書も答えもありません。そういう状況で正解を出せるようになるには、自分の頭で“解く力”を鍛えておく必要があります。
さらに、音楽を流しながら・テレビをつけながら・スマホを横に置いて“ながら勉強”をするのも注意です。集中できているような気がしても、実は情報処理が分散してしまい、記憶力や理解力が落ちてしまうという研究もあります。
定期テスト対策という “限られた時間” を有効に使うためには、時間をかけただけではなく「中身のある勉強」を心がけましょう。
💡 成果を出すための“正しい勉強の流れ”
では、どのように勉強すれば「結果につながる勉強」ができるのか、具体的な流れとポイントをお伝えします。
1.インプットを確実にする
教科書・ノート・配布プリントなどを使って、まず「知識を覚える」段階をきちんとやります。定義・用語・重要な文法・漢字・語句などがどこにどんな意味で書かれているかを確実に把握しておきましょう。
2.自力で問題を解く(アウトプット)
知識をインプットしたら、次はワーク・問題集・過去テストなどを使って「答えをとばして」「自分の頭で」解きます。教科書や解答を見ずに、“自分がどう考えるか”を問いかけながら進めることが大切です。
3.丁寧に答え合わせ・解説の熟読
丸➡バツだけで終わらせず、「なぜこの答えになるのか」「どうしてこの誤りをしたか」をきちんと考えましょう。
わからなければ教科書・ノート・参考書で調べる。
解説を読むことで「自分の考え方のクセ」「よく間違えるパターン」が見えてきます。
4.再チャレンジ・完全定着まで繰り返し
自力で解けなかった問題、間違えた問題は「1回で終わり」ではありません。2回、3回…と繰り返して、自分の中で「何も見ずに解ける」「説明できる」というレベルを目指しましょう。
回数にこだわるのではなく、「できないものをできるように変える」ことが勉強のゴールです。回数=目安であって、安心のしるしではありません。
🚫 よくある“回数重視・決め打ち”の罠
ワークを「3回やればOK」「過去問を1回解いたら大丈夫」など、回数だけで安心してしまうケースがあります。
しかし、例えば「すでにできる問題を3回やる」「理解できていない問題を1回だけで終わらせる」ようでは効率が悪く、実質的な成長にはつながりません。
中3という受験生の立場なら、できていない問題・得点につながりそうな苦手箇所こそ時間をかけてでも“自分の力にする”べきです。
また、「ここからは出ないだろう」「なんとかなるだろう」と範囲を甘く見たり、対策を手抜きにすることも危険です。最近の定期テストでは、授業の隅々・教科書の細部まで出題される傾向があります。授業範囲・ワーク・配布物・教科書の章末・余白など、漏れなくチェックしておきましょう。
🕒 勉強時間よりも“密度”を重視
定期テスト対策において、「長時間=良い勉強」と思いがちですが、実際には「内容の質=効果」が重要です。
・ダラダラとスマホを横に置いて何となく解く。
・答えを見ながら先に進める。
そんな時間は“やっている時間”にすぎず、身になっていない可能性が高いです。
具体的には:
定めた時間だけ集中して取り組む(例:25分+5分休憩)など。
自分が今、どこが曖昧なのか・どこでつまづいているかを把握して、そこを重点的に反復する。
こうした「質の高い短時間」×「しっかり休憩」を繰り返す方が、成果につながりやすいです。
🎯 高崎市・前橋市の中学3年生へ
定期テストが迫るこの時期、特に中学3年生のみなさんには、“ただ問題を解く”だけの勉強から、一段上の“力がつく勉強”にシフトしてほしいと思います。
・教科書を見ながら・答えを見ながらではダメ。
・インプット → 自力アウトプット → 解説熟読 →再チャレンジ、という流れを大切に。
・回数だけで満足せず、できていない箇所を確実に潰す。
・「ここは出ないだろう」などの甘えは禁物。授業・教科書・ワークはすべて範囲と捉えよう。
・集中できる環境を整え、ながら勉強・音楽付き勉強は避けよう。
このようにして、テスト本番に「何もなくても解答できる力」を備えておきましょう。
また、当塾「高崎国語塾彩」では、定期テスト前の国語の対策授業はもちろん、定期テスト期間中の他教科の質問サポートも承っております。読解力・言語表現力を主とする国語を軸に、総合的に点数アップを目指したい方はぜひお気軽にご相談ください。無料体験授業・資料請求・お問い合わせなど歓迎です。
一緒に、定期テストでしっかり成果を出して、高校入試に向けて良いスタートを切りましょう。
上記は中学3年生に限らず、他の学年でも同様です。
