塾長ブログ
【高崎・前橋の保護者必見】2026年度中学・高校入試の国語で出題される可能性が高い小説作品と効果的な読書法
こんにちは。高崎国語塾彩です。
お子様が小学6年生や中学3年生で、入試を控えている保護者の皆様、国語の入試対策は順調に進んでいますか?「うちの子、国語が苦手で...」「読解問題になると点数が取れない」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
実は、中学・高校入試の国語で出題される小説には明確な傾向があります。この記事では、2026年度入試で出題される可能性が高い作品をご紹介するとともに、ただ読むだけでは終わらない、本当に力がつく読書の方法をお伝えします。
入試に出る小説には「旬」がある!
多くの保護者の方が知らない事実があります。それは、入試の素材文の約4割が、前年の9月から入試の年の8月頃までに発売された新刊本から出題されるという傾向です。
つまり、2026年度入試であれば、2024年9月から2025年8月頃に発売された作品が狙われやすいということ。この時期を意識するだけで、お子様の読書がより効果的な受験対策になります。
2026年度入試 最有力候補作品
【★★★★★ 最注目】早見和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』
発売: 2025年3月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 中学受験、親子関係、家族の成長
なぜ出題される可能性が高いのか?
この作品は、中学受験に挑む小学6年生・十和とその家族の物語です。中学受験を通じて家族がバラバラになりそうになりながらも、それぞれが成長していく様子が描かれています。
注目すべきは、「中学受験」という受験生にとって身近なテーマを扱いながら、家族の絆、自己理解、親子のコミュニケーションという普遍的なテーマを描いている点です。受験生自身が共感しやすく、かつ深く考えさせる内容であるため、入試問題として理想的な素材といえます。
また、同じ作家の『アルプス席の母』が2025年度入試でラ・サール、海陽、愛光などの難関校を含む5校以上で出題されたという実績があります。人気作家の続けての出題は珍しくありません。
高崎国語塾彩からのアドバイス
この作品を読む際は、以下の点に注目しましょう:
・主人公・十和の気持ちの変化を丁寧に追う
・家族それぞれの視点から物語を考える
・「家族の幸せの形」について自分なりの答えを考える
・中学受験という経験を通じて、十和や家族が何を学んだのかを整理する
読み終わった後、お子様に「もし自分が十和だったら、どう考える?」と質問してみてください。登場人物の気持ちを自分のこととして考える習慣が、国語の読解力を飛躍的に高めます。
【★★★★★】早見和真『アルプス席の母』
発売: 2024年3月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 親子関係、自己実現、スポーツ
2025年度入試で5校以上から出題され、ラ・サール、海陽、愛光などの難関校でも採用されました。2025年本屋大賞ノミネート作品でもあり、母と息子の二重の成長物語という構成が秀逸です。
2026年度入試でもさらに多くの学校での出題が予想されます。
読書のポイント
・母親の視点と息子の視点、両方から物語を理解する
・「応援すること」と「過干渉」の違いについて考える
・自分の夢と家族の期待が対立したとき、どう向き合うべきか考える
【★★★★★】佐藤いつ子『透明なルール』
発売: 2024年
対象: 中学入試
テーマ: 友人関係、自己理解
2025年度入試で早稲田実業、立教女学院、吉祥女子など多数の学校で出題されました。デビュー作の『駅伝ランナー』が予習シリーズにも採用された人気作家の作品です。
読書のポイント
・友人関係における「暗黙のルール」について考える
・自分の気持ちと周りの期待のズレをどう扱うか
・本当の友情とは何かを考える
【★★★★】いとうみく『真実の口』
発売: 2024年4月
対象: 中学入試・高校入試
テーマ: 社会問題、他者理解、勇気
いとうみく作品は中学受験の国語試験で頻繁に取り上げられる傾向があります。児童虐待という重いテーマを扱いながら、高校生たちの勇気ある行動を通じて人と人とのつながりの大切さを描いています。
読書のポイント
・社会問題に対して個人ができることは何か
・「見て見ぬふりをする」ことと「勇気を出して行動する」ことの違い
・困っている人に気づく感性を育てる
【★★★★】阿部暁子『カラフル』
発売: 2024年
対象: 中学入試
テーマ: 他者理解、自己理解
2025年度入試で芝中、明大八王子中など5校で出題されました。「他者理解」を通じて「自己理解」を深めるという、中学受験最頻出のパターンを学べる作品です。
読書のポイント
・他人を理解することが、なぜ自分を理解することにつながるのか
・多様な価値観を受け入れることの大切さ
・自分らしさとは何かを考える
その他の注目作品
【難関校向け】
・『百年の子』(古内一絵): 開成、浅野で出題
・『藍を継ぐ海』(伊与原新): 第172回直木賞受賞、麻布中で出題
【スポーツ×成長物語】
・『八秒で跳べ』(坪田侑也): 聖光、開智、栄東、城北、山脇、成城、共立などで出題
【自己理解系】
・『ぼくの色、見つけた!』(志津栄子): 横浜共立、大妻、國學院久我山などで出題
【説明文・論説文対策】ちくまプリマー新書は要チェック!
小説だけでなく、説明文・論説文も重要です。特にちくまプリマー新書からは例年多くの作品が出題されています。
注目の3冊
1.『古生物学者と40億年』(泉賢太郎)
塾の夏期講習の実力テストですでに取り上げられています。
2.『悪いことはなぜ楽しいのか』(戸谷洋志)
2025年度入試で筑波大附属、洗足、栄東、大妻、跡見、品川女子などで出題。
3.『わからない世界と向き合うために』
2025年度入試で桐蔭、山脇、横浜共立、日本大学、立教女学院、晃華、共立女子、大妻多摩、高輪で出題。
高崎国語塾彩が伝える「本当に力がつく読書法」
多くの受験生が「本を読めば国語の成績が上がる」と信じていますが、ただ読むだけでは入試には対応できません。大切なのは「どう読むか」です。
ステップ1: 読む前に準備する
本を開く前に、まずタイトルと帯の文章、表紙の絵をじっくり見てください。
・「この物語はどんな話だろう?」
・「主人公はどんな子だろう?」
予想を立てることで、読書が受け身から能動的な活動に変わります。
ステップ2: 読みながら「心の動き」をメモする
登場人物の気持ちが変化した場面では、付箋を貼りましょう。
・最初はどう思っていた?
・なぜ気持ちが変わった?
・自分だったらどう感じる?
このプロセスが、入試問題の「心情把握」に直結します。
ステップ3: 読み終わったら「要約」と「感想」を分ける
要約: 誰が、何をして、どうなった? (客観的事実)
感想: 自分はどう思った? なぜそう思った? (主観的意見)
この二つを区別できることが、記述問題で高得点を取る鍵です。
ステップ4: 家族で話し合う
「どのシーンが一番印象に残った?」「主人公の選択をどう思う?」など、家族で話し合ってみてください。
他人の意見を聞くことで、自分の読みが深まります。これが、複数の視点から文章を読む力につながります。
ステップ5: テーマで考える
「この物語は何を伝えたいの?」と問いかけてみましょう。
・友情について?
・家族について?
・成長について?
テーマを考える習慣が、論説文の「筆者の主張」、小説の「主題」を読み取る力を育てます。
「模試の素材文」は宝の山
塾や外部で受ける模試、その素材文を捨てていませんか?
実は、模試で出題された素材文(特に2024年9月以降発行の本)は、2026年度入試で出題される可能性が非常に高いのです。
問題を保管しておき、入試直前期にもう一度読み直すことをお勧めします。今度は問題を解くのではなく、「なぜこの場面が出題されたのか」「作問者は何を問いたかったのか」を考えながら読んでみてください。
高崎・前橋エリアの中学・高校入試で頻出のテーマ
群馬県内の中学・高校入試では、以下のテーマが頻出です:
中学入試
- 他者理解・自己理解(最頻出)
- 友人関係・いじめ
- 親子関係・家族の絆
- 挫折からの再生
- 多様性の受容
高校入試(群馬県公立・私立)
- 家族の絆
- 友情と裏切り
- 自己の確立
- 社会問題への気づき
- 世代間の理解
これらのテーマを含む作品を意識的に読むことで、より効果的な対策ができます。
高崎国語塾彩では、こんな指導をしています
当塾では、単に「本を読みなさい」と言うだけではなく、一人ひとりの読解力のレベルに合わせた読書指導を行っています。
小学6年生(中学受験生)向け
- 入試頻出作品を使った精読指導
- 心情変化を論理的に説明する練習
- 記述問題の書き方指導
- 語彙力強化プログラム
中学3年生(高校受験生)向け
- 群馬県公立高校入試の傾向分析
- 論説文の要約力強化
- 作文・小論文指導
- 時間配分の訓練
少人数制だからこそできる、きめ細かな指導で、お子様の国語力を確実に伸ばします。
まとめ: 今日から始められること
2026年度入試まで、残された時間は限られています。でも、正しい方法で取り組めば、国語の力は必ず伸びます。
今日からできる3つのこと
- この記事で紹介した作品を1冊、書店で手に取ってみる
特に早見和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』と『アルプス席の母』は、中学受験生にも高校受験生にもお勧めです。 - 読書ノートを作る
読んだ本のタイトル、登場人物、心に残った言葉、自分の感想を記録しましょう。 - 模試の素材文を保管する
9月以降の模試で出題された文章は、ファイリングして取っておきましょう。
国語でお困りの保護者様へ
「うちの子、本は読むけど成績に結びつかない」
「読解問題になると途端に点数が下がる」
「記述問題が全然書けない」
そんなお悩みはありませんか?
高崎国語塾彩では、無料体験授業を実施しています。お子様の現在の読解力を診断し、具体的な学習プランをご提案いたします。
高崎市・前橋市で国語専門の個別指導塾をお探しの方、ぜひ一度ご相談ください。
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高崎国語塾彩(いろどり)
- 対象: 小学4年生〜高校3年生
- 指導形態: 少人数制個別指導(最大6名)
- 専門: 国語特化型指導
- エリア: 高崎市・前橋市周辺
中学受験、高校受験、大学受験、すべての受験に対応した国語指導を行っています。
良質な読書体験が、お子様の人生を豊かにします。
入試対策だけでなく、一生ものの読解力と思考力を、一緒に育てていきましょう。
