塾長ブログ
公立中高一貫校の適性検査、こんな間違った勉強法していませんか?|中央中等・四ツ葉学園に合格するために
「中央中等に合格したい」 「四ツ葉学園を目指している」
群馬県の公立中高一貫校を目指すお子さんが増えています。
でも、適性検査の対策で間違った勉強法をしている家庭が多いのも事実です。
今日は、公立中高一貫校の適性検査で「やってはいけない勉強法」と「本当に必要な対策」についてお伝えします。
公立中高一貫校の適性検査とは
まず、適性検査について整理します。
群馬県の公立中高一貫校(中央中等・四ツ葉学園・太田中)の入試は、「適性検査」という形式で行われます。
私立中学の入試とは、まったく違います。
適性検査Ⅰ(群馬県共通問題)
・問題解決力、思考力、判断力が問われる
・資料を読み取って計算する問題
・資料をもとに自分のアイデアを記述する問題
・文章読解力、記述力、分析力が必要
適性検査Ⅱ(学校独自問題)
・与えられた資料について感じたこと、考えたことをまとめる
・文章を読み、作者の伝えたいことを記述する
・自分自身の考えを記述する作文問題
・自分の作文を要約する問題も出題される
選考の割合(中央中等の場合)
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 調査書 | 約3割 |
| 適性検査Ⅰ | 約3割 |
| 適性検査Ⅱ | 約2割 |
| 面接 | 約2割 |
お気づきでしょうか。
適性検査Ⅰ・Ⅱ合わせて約5割を占めるのが「国語力」を問う問題なのです。
間違った勉強法①:私立中学用の問題集をやっている
「中学受験」と聞くと、私立中学用の問題集を買ってしまう方がいます。
これは、大きな間違いです。
私立中学の入試と、公立中高一貫校の適性検査は、まったく別物です。
私立中学の入試は、
・知識を問う問題が多い
・選択問題が中心
・解き方のテクニックが重要
一方、公立中高一貫校の適性検査は、
・思考力・判断力を問う問題
・記述問題が中心
・自分の考えを表現する力が必要
問題の形式がまったく違うのです。
私立中学用の問題集をいくら解いても、適性検査の対策にはなりません。
間違った勉強法②:記述を書かずに選択問題ばかり解いている
適性検査の特徴は、記述問題が多いことです。
なのに、記述を避けて選択問題ばかり解いている子が多い。
「記述は苦手だから、後回しにしよう」
この考えが、致命的です。
適性検査では、
・「あなたの考えを書きなさい」
・「資料をもとに説明しなさい」
・「筆者の伝えたいことをまとめなさい」
こういった記述問題がたくさん出ます。
記述を書く練習をしなければ、合格は難しいのです。
間違った勉強法③:作文の練習をしていない
適性検査Ⅱでは、作文が出題されます。
与えられたテーマについて、自分の考えを文章にまとめる。
さらに、自分の作文を要約する問題も出ます。
作文の練習をしていますか?
「作文は当日なんとかなる」
そう思っていませんか?
作文は、練習しなければ書けるようになりません。
・自分の意見を整理する力
・論理的に構成する力
・制限字数でまとめる力
これらは、練習によって身につくものです。
間違った勉強法④:読解の「読み方」を学んでいない
適性検査では、長い文章や資料を読んで、内容を理解し、記述する問題が出ます。
でも、多くの子は「読み方」を学んでいません。
「文章を読んで、なんとなく分かった気がする」
「でも、何を書けばいいか分からない」
こういう子が多いのです。
適性検査で求められるのは、
・筆者の主張を正確に読み取る力
・必要な情報を選択する分析力
・読み取った内容を記述する力
これらは、「読み方」を学ばなければ身につきません。
なんとなく読んで、なんとなく書いていては、点数は取れないのです。
間違った勉強法⑤:算数・理科ばかり対策している
「適性検査は算数が大事」
そう思って、算数や理科の対策ばかりしていませんか?
もちろん、算数・理科も大切です。
でも、見落としがちなのが「国語力」です。
適性検査Ⅰでも、資料を読み取って記述する問題が出ます。
適性検査Ⅱは、ほぼ国語力の勝負です。
国語力がなければ、算数・理科の問題も解けません。
問題文を正確に読み取る力、答えを記述する力。
すべての土台は、国語力なのです。
本当に必要な対策とは
では、公立中高一貫校に合格するために、何をすべきか。
①「読み方」を学ぶ
文章や資料を「読む力」を身につける。
・筆者の主張を見つける方法
・大事な箇所を見抜く方法
・必要な情報を選び取る方法
これを「読み方のルール」として学ぶことが大切です。
②記述問題を解く練習をする
記述問題を避けない。
むしろ、記述問題を中心に練習する。
・自分の考えを書く
・根拠を示して説明する
・制限字数でまとめる
この練習を繰り返すことで、記述力は身につきます。
③作文の練習をする
作文は、練習しなければ上達しません。
・テーマに対する自分の意見を整理する
・論理的に構成する(序論・本論・結論)
・書いた作文を要約する
週に1回でもいいので、作文を書く習慣をつけましょう。
④要約力をつける
適性検査Ⅱでは、自分の作文を要約する問題も出ます。
要約力は、国語力の総合力です。
・大事な部分と不要な部分を判断する力
・論理的にまとめる力
・制限字数で表現する力
要約ができる=筆者の主張を正確に把握できているということです。
国語専門塾だからできる適性検査対策
高崎国語塾 彩は、国語専門塾です。
適性検査で求められる力は、まさに「国語力」です。
・読み方のルールを教える
・記述問題を徹底的に練習する
・作文・要約の指導をする
これらは、5教科塾では十分に対応できません。
国語を専門にしているからこそ、できる指導があります。
ただし、全員に向いているわけではありません
ここまで読んで、「適性検査対策をしたい」と思った方へ。
正直にお伝えします。
高崎国語塾 彩は、全員に向いているわけではありません。
以下のような方には、向いていません。
✗ 私立中学と同じ対策でいいと思っている方
私立と公立中高一貫校は、まったく別物です。 適性検査に特化した対策が必要です。
✗ 記述を書くのを嫌がるお子さん
適性検査は記述が中心です。 記述から逃げていては、合格できません。
✗ 塾に丸投げしたい方
国語力は塾だけでは伸びません。 家庭での読書・作文練習も必要です。
✗ すぐに結果を求める方
適性検査対策は、最低半年かかります。 直前だけの対策では間に合いません。
合格するために、今から始めましょう
中央中等、四ツ葉学園、農大二中。
どの学校を目指すにしても、国語力は必須です。
そして、国語力は一朝一夕では身につきません。
今から対策を始めることが、合格への近道です。
高崎国語塾 彩について
高崎市の国語専門塾です。
中央中等・四ツ葉学園の適性検査対策、 高崎高校・高崎女子高校・前橋高校・前橋女子高校を目指す高校受験対策を行っています。
「読み方」を教え、記述力・作文力・要約力を鍛える。
国語専門塾だからできる指導で、お子さんの合格をサポートします。
高崎国語塾 彩(いろどり)
