高崎国語塾 彩(いろどり)

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塾長ブログ

2025-12-18 16:33:00

「倍率が低いから受かりやすい」は本当か?|群馬県公立入試2026・進路希望調査を読み解く

昨日(12月17日)、群馬県教育委員会が第2回進路希望調査の結果を発表しました。

全体倍率は0.97倍。

これは、現行の調査形式(10月調査・12月調査)が始まった平成18年度以降、過去最低の数字です。

 

「倍率が下がった!これはチャンスだ!」

そう思った方もいるかもしれません。

 

でも、ちょっと待ってください。

「倍率が低い=受かりやすい」は本当でしょうか?

 

今日は、この進路希望調査の結果を読み解きながら、本当に知っておくべきことをお伝えします。

 

第2回進路希望調査の結果(2025年12月17日発表)

まず、発表されたデータを確認しましょう。

全体倍率 0.97倍(前年同時期比 -0.03ポイント)
定員割れの高校 63校中40校(63.5%)
定員を上回った高校 63校中23校(36.5%)

 

 

学校別倍率の上位5校

順位 高校 倍率
1位 高崎経済大学附属高校 1.46倍
2位 桐生高校 1.33倍
3位 伊勢崎清明高校 1.28倍
4位 高崎工業高校 1.25倍
5位 高崎高校 1.24倍

 

 

学科別倍率の上位

高校・学科 倍率
沼田高校・普通科(文理探究) 1.53倍
高崎経済大学附属高校・普通科 1.53倍
高崎工業高校・土木科 1.53倍

 

「全体倍率0.97倍」の意味

全体倍率が1倍を切った。

これは、募集定員よりも希望者が少ないということです。

 

「じゃあ、公立高校は入りやすくなったんだ!」

そう思うのは早計です。

 

上位校は依然として高倍率

全体倍率は下がっていますが、上位校の倍率は依然として高いです。

高校 倍率
高崎高校 1.24倍
高崎女子高校 1.16倍
前橋高校 1.12倍
前橋女子高校 1.20倍

 

上位校を目指すなら、倍率は関係ありません。

高崎高校を目指す生徒は、依然として約1.2倍の競争を勝ち抜かなければならない。

「全体倍率が下がったから楽になる」わけではないのです。

 

 

定員割れしているのは、どこの高校か

定員割れしている高校は63校中40校(63.5%)。

では、どんな高校が定員割れしているのか。

 

定員割れしているのは、主に中堅〜下位の高校です。

上位の進学校は、むしろ倍率が高い。

つまり、こういうことです。

「入りやすくなった高校」と「入りにくいままの高校」の二極化が進んでいる。

 

 

私立志向の増加

今回の調査では、もう一つ注目すべきデータがあります。

公立高校への進学希望者が2.75ポイント減少。 県内私立高校への進学希望者が1.9ポイント増加。

 

県教委は「私立高校の授業料無償化の影響、少子化など複合的な要因がある」と分析しています。

 

これは何を意味するか。

「公立か私立か」ではなく、「行きたい高校に行く」という選択が増えている。

公立だから安い、私立だから高い、という時代ではなくなりつつある。

その結果、公立高校の希望者が減り、全体倍率が下がっている。

 

 

「倍率が低いから受かりやすい」の落とし穴

ここで、冒頭の問いに戻ります。

「倍率が低いから受かりやすい」は本当か?

 

落とし穴①:上位校は倍率が高いまま

高崎高校、高崎女子、前橋高校、前橋女子。

これらの上位校を目指すなら、全体倍率は関係ありません。

依然として、しっかりと準備しなければ合格できない。

 

落とし穴②:倍率が低くても、合格点は下がらない

倍率が下がっても、合格に必要な点数が下がるわけではありません。

特に上位校は、一定の学力がなければ合格できない。

「倍率が低いから、このままでも受かるだろう」と油断すると、痛い目を見ます。

 

落とし穴③:「入れる高校」と「行きたい高校」は違う

定員割れの高校が増えているということは、「入れる高校」は増えている。

でも、「入れる高校」と「行きたい高校」は違います。

本当に行きたい高校があるなら、その高校に合格するための努力が必要です。

 

 

今回の結果から言えること

今回の進路希望調査から言えることをまとめます。

 

①上位校を目指すなら、油断は禁物

高崎高校1.24倍、前橋女子1.20倍。

上位校は依然として競争が激しい。

「倍率が下がった」というニュースに惑わされず、しっかり準備を続けてください。

 

②最後に差がつくのは「記述力」

上位校を受ける生徒は、みんな勉強ができます。

その中で差がつくのは、記述問題です。

国語・社会・理科の記述問題で、しっかり点を取れるかどうか。

記述力がある生徒が、合格をつかみます。

 

③「入りやすい」に騙されない

全体倍率0.97倍という数字だけを見て、「入りやすくなった」と思わないでください。

自分が行きたい高校の倍率を見て、必要な準備をすること。

それが、合格への近道です。

 

そして、何よりも今回の調査はまだ確定ではありません。

実際の入試においてはこの結果を踏まえて変更する人もいますし、まだ志望校がしっかり決まっていない人もいます。

この数字から全く異なる結果になることもあるわけですから、あくまでも参考程度として勉強を続けるのみです。

 

高崎国語塾 彩について

高崎国語塾 彩は、高崎市にある高崎市・前橋市の方対象の国語専門塾です。

 

高崎高校、高崎女子高校、前橋高校、前橋女子高校を目指す中学生を指導しています。

「読み方」を教え、記述力・要約力を鍛える。

記述問題で差をつける力を身につけます

また、群馬大学、高崎経済大学、GMARCHを目指す大学受験対策も行っています。

 

「上位校に合格したい」

「記述問題で点を取れるようになりたい」

そう思った方は、ぜひ体験授業にお越しください。

 

高崎国語塾 彩(いろどり)

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※本記事のデータは、群馬県教育委員会が2025年12月17日に発表した「令和7年度 第2回 中学校等卒業見込者進路希望調査結果」に基づいています。

2025.12.30 Tuesday