合格戦略ブログ
成績が伸びる小学生は、靴をそろえる。──国語専門塾の塾長が現場で気づいた「7つの共通点」
「家でもそれなりに勉強しているのに、なぜか伸び切らない」「同じように見えるのに、ぐんぐん伸びる子とそうでない子がいるのはどうしてだろう」。小学生のお子さんを持つ保護者の方から、面談でよくいただくご相談です。やり方が悪いのか、量が足りないのか——つい、勉強そのものに原因を探してしまいますよね。
私は国語専門の塾で、長く子どもたちを見てきました。今は上位を目指すお子さんを中心に指導していますが、最近あらためて、はっきりと気づいたことがあります。それは、学習習慣がついていて成績がいい小学生には、勉強以前のところに共通点があるということです。しかもそれは、点数の取り方とは一見まったく関係のない、日常のふるまいでした。今日はその話を、現場で見たままにお伝えします。
伸びる小学生に共通していた、7つのこと
絶対ではありません。あくまで傾向です。けれど、見れば見るほど重なっていく7つがあります。
- 脱いだ靴をそろえられる。教室に入るとき、自分の靴を当たり前のようにそろえる子がいます。言われたからではなく、自然に。
- 相手の目を見て話す。こちらが話しかけたとき、きちんと目を合わせて受け答えができる。会話のキャッチボールが成立します。
- 文字が丁寧。上手い・下手ではありません。「書き方」が丁寧なんです。一画一画を雑に流さない。
- 消しゴムで、きれいに消す。いい加減に消してうっすら残ったまま、ということがない。消した跡まできちんとしています。
- 机に、必要なものだけを出す。関係のない筆箱の中身やプリントを広げず、今やることに必要なものだけが机にある。
- 習っていない漢字でも、書ける字は漢字で書く。「まだ習っていないから」とひらがなで逃げず、知っている漢字は必ず使おうとします。
- そして何より——間違えることを、恐れない。分からない、間違うかもしれない、それでも手を挙げ、書き、口に出す。ここがいちばん大きいと感じています。
いかがでしょう。「うちの子はできているかも」「ここは少し怪しいかも」と、お子さんの顔が浮かんだのではないでしょうか。
これらに共通するのは、「きちんと生きていく力」です
一つひとつを「お行儀のしつけ」として捉えると、本質を見失います。私が思うに、これらに共通しているのは、生活習慣や、いわゆる常識がしっかり身についているということです。靴をそろえる、丁寧に消す、必要なものだけ出す——どれも、自分の行動を最後まで意識し、ものごとを雑に扱わない姿勢の表れです。
そして大切なのは、順番です。これらの子は、成績を上げるために生活を正したのではありません。きちんと生きていく力が先に育っていて、その結果として、成績が後からついてきている。勉強は、生活の土台の上に乗っているのです。だからこそ、土台がしっかりしている子は、教えたことがすっと入り、伸びていきます。
こういう子は、会話のレベルが高い
もう一つ、国語を教える立場としてはっきり感じることがあります。こうした子と話すと、会話のレベルが非常に高いのです。こちらの質問の意図を正確に受け取り、自分の考えを言葉にして返してくる。言葉のやりとりが、深い。
これは偶然ではないと思います。相手の目を見て話す、間違いを恐れず口に出す、漢字で書こうとする——そのすべてが、言葉と向き合う姿勢そのものだからです。言葉の力は、考える力であり、生きる力でもあります。国語ができる子が、なぜ生活面でも落ち着いているのか。逆に、生活が整っている子が、なぜ言葉に強いのか。両者は根っこでつながっているのだと、現場で日々感じています。
でも、これは生まれつきではありません
ここまで読んで、「うちの子はまだできていない」と不安になられた方もいるかもしれません。でも、安心してください。これらは才能ではありません。日々の声かけと、間違えても大丈夫だという環境の中で、後から十分に身につくものです。
ご家庭では、特別なことは要りません。靴をそろえたら一言ほめる。消した跡を一緒に確かめる。間違えたとき、責めずに「いい挑戦だったね」と返す。その小さな積み重ねが、土台をつくっていきます。
彩の授業でも、私たちは「間違えていい」という空気を何より大切にしています。間違うことを恐れていたら、文章の根拠を探して試行錯誤することはできません。“なんとなく”ではなく、根拠をもって読む。その練習の中で、子どもたちは「間違えながら考える」力を育てていきます。それは、国語の点数を超えて、お子さんの一生を支える力になると信じています。
お子さんの今の様子を見て、「この子はどう伸ばせるだろう」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。お子さんの強みも、これから育てたいところも、一緒に見つけていけたらと思います。
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