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読書感想文、どう書けばいい?――「いらない」「面倒」「親と一緒」、3人の声から考える
先日、前橋で生徒たちと読書感想文の話になりました。返ってきた反応が、見事に3者3様で、とても面白かったのです。
どれも、正直な声だと思います。そして、どのご家庭にも、思い当たるものがあるのではないでしょうか。今日は、この3つの声に、一つずつ答えていきます。そして最後に、多くの方がいちばん知りたい「では、どう書けばいいのか」も、しっかりお話しします。
「読書感想文なんて、いらない」への答え
いちばんドキッとする一言です。でも、こう思う子は少なくありません。だからこそ、まず意義をお伝えします。読書感想文には、2つの大切な役割があります。
一つは、夏に1冊、本をきちんと読むきっかけになること。もう一つは、自分が感じたことを、自分の言葉で表現する練習になること。この2つは、これから先の国語の力に、まっすぐつながります。ちなみに最近は、AIに書かせて写す子もいると聞きます。でも、それでは本も読まず、自分の言葉も使いません。いちばん大事なところが、そっくり抜け落ちてしまいます。「いらない」と思う子ほど、実は伸びる余地が大きい。そう考えて、前向きに取り組んでほしいと思います。
「本はちゃんと読むけど、面倒くさい」への答え
この子は、実はとてもいい状態にいます。本を読むこと自体は、できているからです。あとは、その一歩を軽くしてあげるだけです。
ここで、本選びについて、私の考えをはっきりお伝えします。本は、好きなものでかまいません。いろいろなジャンルに触れられれば理想です。でも、そもそも読むこと自体を嫌がってしまっては、何も始まりません。だから、まずは本人が「読みたい」と思える本でいいのです。読むことが、何よりも大事だからです。虫の図鑑がきっかけでも、スポーツ選手の伝記でも、大好きな物語でもいい。好きな本なら、面倒くささも、ぐっと減ります。読み終えられれば、感想文の材料は、もう手の中にあります。
「お母さんと一緒にやってる」への答え
親子で一緒に取り組むこと自体は、とても良いことです。問題は、その中身です。もし、お母さんが答えを言ってしまったり、文章を書いてあげたりしているなら、それは少し違います。それでは、お子さんの言葉になりません。
正しい手伝い方は、書いてあげることではなく、言葉を引き出してあげることです。「どこが面白かった?」「どうしてそう思ったの?」と、問いかけてみてください。お子さんが、ぽつりと答える。その言葉こそが、感想文の芯になります。親の役割は、答えを渡すことではありません。子どもの中にある言葉を、外に出す手伝いをすることです。
では、どう書けばいいのか
ここからが本題です。多くの子が、原稿用紙を前にして固まります。書くことが、思いつかないからです。でも、それには順番があります。いきなり原稿用紙に向かわないこと。これが、いちばんのコツです。
まず、メモから始めます。読み終わったら、心が動いた場面を、思い出してみてください。びっくりした場面。笑った場面。もやもやした場面。主人公に「がんばれ」と思った場面。感情が動いたところには、必ず書くことがあります。そこを、短い言葉で書き出していきます。文章にする必要はありません。単語でも、走り書きでもかまいません。
次に、その一つひとつに、「なぜ?」を足していきます。なぜ、びっくりしたのか。なぜ、もやもやしたのか。この「なぜ」の部分が、あらすじではない、あなただけの感想になります。本の内容をなぞるだけの文章と、感想文の分かれ道は、ここにあります。
そして、自分の経験とつなげてみます。「自分にも、似たことがあった」「自分だったら、こうしたのに」。こう書けると、感想文にぐっと深みが出ます。ここまでメモがそろえば、あとは順番に並べて、文章にしていくだけです。原稿用紙の前で固まることは、もうありません。
大事なことを、最後にもう一度。上手に書く必要は、ありません。きれいな日本語でなくてもいい。自分の言葉で書くことに、いちばんの意味があります。下手でも、たどたどしくても、それがその子の感想です。
夏の終わりに、あわてないために
読書感想文を、夏休みの最後まで残して、付け焼き刃で終わらせる。これは、本当にもったいないことです。まずは、好きな本を1冊選ぶ。読んで、心が動いたところをメモする。それだけで、感想文はもう半分できています。
彩では、作文や読書感想文の書き方も指導しています。「何を書けばいいかわからない」というお子さんも、一緒に言葉を見つけていきます。お困りのときは、お気軽にご相談ください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
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