合格戦略ブログ
塾長の好きな小説5冊──本との出会いは、いつも突然でした
今日は、勉強の話を少しお休みします。かわりに、私が好きな小説の話をさせてください。国語塾の塾長はどんな本を読んでいるのか。そんなちょっとした裏側です。今日は5冊。振り返ると、どれも出会いは突然でした。
私の本の買い方の話
本を紹介する前に、ひとつ。私には、昔からの本の買い方の癖があります。テキストや問題集に載っていた文章の続きが気になってつい買ってしまうのです。これまでに、そうやって買った本は数え切れません。最近も、教えているテキストに出てきた「風葬の教室」という作品が気になって買いました。
誰かに「読みなさい」と言われたのではなく、自分が「先が知りたい」と思って読む。その気持ちがいちばんの原動力になります。私が本を好きになったのも、いつもそんな小さなきっかけからでした。
黒井千次「春の道標」
まさにこの一冊がそうでした。高校生のとき、夏期講習のテキストに載っていて、続きがどうしても気になって、買いに行きました。主人公・明史の揺れ動く心。棗の行動。慶子との関係。一つ一つにぐっと引き込まれて「そうなるのか」と思わされました。青春のあのままならない感じが丁寧に描かれた一冊です。
江戸川乱歩「怪人二十面相」
もっとさかのぼると、私の読書の原点はこの本かもしれません。小学生のとき、学校の図書室でふと手に取りました。一度読んだらすっかりはまってしまって、何度も何度も読みました。そして、そこから江戸川乱歩の作品を次々と読むようになったのです。あの図書室での一冊が、私を読書の世界へ連れて行ってくれました。子どもが本を好きになる瞬間とはきっとこういうものなのだと思います。
森絵都「カラフル」
この本は、冒頭でもうやられました。「おめでとうございます」というあの書き出し。天使?と頭が追いつかないうちにどんどん引き込まれて、あっという間に読み終えていました。とても読みやすいのに心の動きはしっかり描かれている。読み終えたあと心に何かが残ります。中学生・高校生にもぜひ読んでみてほしい一冊です。
赤川次郎「子子家庭は危機一髪」
肩の力を抜いて楽しめる一冊も挙げておきます。実は、これはもともとテレビで見ていたものでした。ところが、本を読んでみるとテレビの内容とは大きく違う点がたくさんある。その違いを見比べるのも含めて、面白く読めました。同じ物語でも映像と文章ではこんなに変わるのかと。
松岡圭祐「ミッキーマウスの憂鬱」
最後は、少し意外な一冊かもしれません。実は私、ディズニーが大好きなのです。だから、このタイトルを見た瞬間、思わず手に取ってしまいました。完全にタイトル買いです。ところが、読み進めるとこれが本当に面白い。ぐいぐい引き込まれてすぐに読破してしまいました。ジャケット買いタイトル買い。それも、本との立派な出会い方だと思います。
本当はもっとあります
5冊と言いながら、本当は、まだまだあります。それに、実を言うと私は小説以外の本のほうをよく読むのです。そういう本もまたどこかで紹介できたらと思います。好きな音楽や趣味の話なども少しずつ。
こうして振り返ると、本との出会いはいつも突然でした。テキストの続きが気になったり、図書室でふと手に取ったり、タイトルにひかれたり。もし、お子さんが何かのきっかけで一冊の本に出会って「面白い」と言ったら、ぜひその気持ちを大切にしてあげてください。自分から「読みたい」と思って読む本はいちばん心に残りいちばん力になります。私自身がそうやって本を好きになってきましたから。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名までの超少人数・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
