合格戦略ブログ
上位校を目指す子でも漢字だけは苦手──「平仮名で書く癖」が他教科まで崩す
最近の指導の中で、あらためて気づいたことがあります。漢字が意外に書けない子が多い。しかも、成績が振るわない子だけの話ではありません。前橋女子や高崎女子といった上位校を目指す子でも、漢字だけは苦手という子が少なくないのです。
上位を目指す子でも模試の漢字で落としている
読解はできる。記述もそれなりに書ける。それなのに、模試を見ると漢字で点を落としている。こういう子が実は多いのです。
理由は、だいたい2つです。漢字の勉強をどこかでおろそかにしてしまった。あるいは、以前から苦手でそのまま放置してきた。読解に比べると漢字は地味です。だから後回しになり、苦手なまま学年だけが上がっていく。もともと力のある子ほど「漢字くらいなんとかなる」と思って手をつけずに来てしまうのです。
こわいのは「平仮名で書く癖」です
そして、ここからがいちばんお伝えしたいことです。漢字が苦手な子ほど、ある共通した癖を持っています。答えを平仮名で書くのです。
漢字で書くべきところを平仮名で済ませる。書けないから逃げる。一見、小さなことに見えます。でも、これが思わぬところに響いてきます。
漢字から逃げる癖は、国語だけの問題では終わりません。社会の用語が覚えられない。漢字として捉えていないので意味が頭に入ってこないのです。「参勤交代」も「租庸調」も音の羅列になってしまう。英語の意味を書くときも平仮名ばかり。こうして、漢字への苦手意識が他の教科にまで静かに影を落としていきます。
漢字は、単なる文字ではありません。とくに日本語では漢字そのものが意味を運んでいます。「租」「庸」「調」の一字ずつに意味がある。だから漢字で捉えられる子は意味ごと頭に入る。平仮名で逃げる子は意味のない音としてこぼれ落ちていくのです。
でも、心配は要りません。すぐ解決できます
ここまで読むと不安に思われるかもしれません。でも、大丈夫です。こういう子はもともと力があります。だから、きちんと取り組みさえすれば漢字はすぐに追いつきます。読解や記述に比べれば、漢字は努力がそのまま結果に出やすい分野なのです。
問題は、その「取り組み方」です。ここを間違えると続きません。
「よし、漢字をやるぞ」は続きません
漢字が苦手だと分かると、多くの人がこう考えます。「よし、漢字の練習をやろう」。ドリルを買ってきて書き取りを始める。でも、たいてい続きません。漢字練習は、単調な作業になりがちだからです。同じ字を何十回も書く。面白くない。だから、避けてしまう。これは、意志の弱さではありません。単調なものは続かなくて当たり前なのです。
では、どうするか。答えは、特別な練習時間を作らないことです。漢字は、日常の中で覚えるのがいちばんです。
① 書けるものは、普段から漢字で書く
平仮名で逃げない。書ける漢字は、面倒でも漢字で書く。この習慣そのものが、漢字の練習になっています。
② 分からない言葉は、その場で調べる
読み方や意味が分からない漢字に出会ったら、その場で調べる。この積み重ねが、いちばん頭に残ります。
③ 文章の中で、新しい漢字に出会う
いちばんの理想は、これです。文章を読んでいて出会った新しい漢字を、その文脈ごと覚える。意味と一緒に入るので、忘れにくいのです。
つまり、「漢字をやる時間」を作るのではなく、普段の読み書きそのものを、漢字の学習時間にしてしまう。これが、無理なく続いて、いちばん力になる方法です。夏休みは、その習慣をつけ直す、よい機会です。
「うちの子、成績は悪くないのに、漢字だけは…」。もし心当たりがあれば、放っておかないでください。もともと力のあるお子さんなら、正しく取り組めば、すぐに変わります。気になることがあれば、一度ご相談ください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
