合格戦略ブログ
中央中等と四ツ葉「公立中高一貫」とひとくくりにしていませんか
今日は、群馬県立中央中等教育学校(中央中等)と、四ツ葉学園中等教育学校(四ツ葉学園)を目指す、小学生の保護者の方に向けた話です。
お子さんの受検を考え始めたとき、多くのご家庭が「公立中高一貫を受ける」という一つのくくりで準備を始めます。適性検査の問題集を一冊買ってこれで両方に備えているつもりになる。その準備実は途中でずれてしまうかもしれません。
なぜなら、同じ「公立中高一貫」でも中央中等と四ツ葉学園では受かるために見られている力が違うからです。
二校で「試されるもの」が違います
それぞれ何が課されるのかを並べてみます。
中央中等教育学校
・適性検査Ⅰ
・適性検査Ⅱ(資料について、感じたこと・考えたことをまとめて表現する力)
・面接
四ツ葉学園中等教育学校
・適性検査Ⅰ
・パーソナルプレゼンテーション
こうして並べると、共通しているのは適性検査Ⅰだけだと分かります。中央中等はそこに「資料を読んで、自分の感じたこと・考えたことを書く」適性検査Ⅱと面接が加わる。一方の四ツ葉学園は、パーソナルプレゼンテーションという話して伝える形式が加わります。
出口だけを見れば中央中等は「書く」寄り、四ツ葉は「話す・伝える」寄り。ここを知らないまま「適性検査対策」とひとくくりにしてしまうと片方の準備が抜け落ちてしまうのです。
※各校の選抜方法や名称は、年度によって変わることがあります。実際の受検にあたっては、必ず最新の募集要項でご確認ください。
ここで一つの疑問が浮かびます
書く力、話す力。二校の課題を並べると、必要な力がバラバラに見えます。「じゃあ、全部を別々に対策しないといけないのか」と気が遠くなるかもしれません。でも、よく見てください。これらは、本当にバラバラでしょうか。
資料を読んで、感じたこと・考えたことを書く。あるテーマについて、自分の考えを相手に伝わるように話す。出口は「書く」だったり「話す」だったりします。けれど、その手前でやっていることは、全部同じです。
あるテーマについて、自分はどう考えるのかを持ち、その考えを筋道を立てて、相手に伝わる言葉に組み立てる。これが、すべての課題に共通するたった一つの根っこです。話すか書くかは、その根っこから伸びた枝の違いにすぎません。
その「根っこ」は、話し方の練習では育ちません
ここが、いちばん誤解されやすいところです。「話して伝える」と聞くと、「では、話し方を練習しなければ」と考えがちです。声の大きさ、表情、間の取り方。もちろん、それらも無駄ではありません。
けれど、いくら話し方を磨いても、話す中身そのものが薄ければ伝わりません。自分なりの考えを筋道立てて持っていなければ、どんなに上手に話しても中身は空っぽのままです。書く力も同じです。「資料について考えたことを書きなさい」と言われても、その資料を正しく読み取り、そこから自分の考えを立ち上げる力がなければ、原稿用紙は埋まりません。
つまり、話す・書くという出口の前に、読んで、考えて、組み立てるという土台がある。この土台がある子は、話させても書かせても中身のあるものを出せます。土台がない子はどちらもぐらつきます。そして、この土台こそが国語の力なのです。
だから、まずは共通する「適性検査Ⅰ」から
受検を考え始めたご家庭に、彩がお伝えしたいのはこうです。中央中等と四ツ葉、どちらを本命にするにしてもまず鍛えるべきは二校に共通する適性検査Ⅰ。資料や問題を正しく読み取り、筋道を立てて考える力です。ここは、どちらを受けるにせよ絶対に無駄になりません。
そして、この力がついてくると、四ツ葉で話す中身も、中央中等のⅡで書く中身も、そこから自然に立ち上がってきます。根っこが同じだからです。小手先の適性検査テクニックを詰め込む前に、この土台を作ること。遠回りに見えて、これが一番確かな道だと彩は考えています。
「公立中高一貫を受けさせたいけれど、何から手をつければいいか分からない」。もし、そう感じていらっしゃるなら、それはごく自然なことです。二校の違いも、その根っこにある共通の力も、あまり知られていないのですから。一度ご相談ください。お子さんが今、その土台のどこに立っているのかを、一緒に見させていただきます。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。中央中等・四ツ葉学園などの公立中高一貫を目指すお子さんの、土台づくりからお手伝いします。他塾との併用も歓迎です。
