合格戦略ブログ
「さっき算数をやっていませんでした?」いいえ、国語です──算数に見えて実は国語の話
先日、こんなことがありました。体験授業に来られたお子さんの保護者が、授業のあとでこう聞いてこられたのです。
「さっき、算数をやっていませんでした?」。いいえ国語です。そうお答えすると、「え?」と不思議そうな顔をされました。国語の塾なのになぜ算数をと思われたようです。
でも、これには理由があります。彩では、こういう内容を結構扱うのです。理科や社会に見える内容も随分と出てきます。今日はその「算数に見えて実は国語」という話をお伝えします。
まず、3つの問題を、解いてみてください
百聞は一見にしかず。まず、次の3つの問題を解いてみてください。できれば紙に書かず頭の中だけでパッと考えてみてください。算数のように見えますが、どうぞお付き合いを。
ある年の2月1日は、日曜日でした。この年は、うるう年ではなく、2月は28日まで、1年は365日でした。このとき、次の文は、正しいですか。
「この年の2月は、日曜日が5回あった」
たかしくんには、おじさんがいます。現在の年齢は36歳。おじさんには、子どもが1人いて、おじさんの年齢は、その子どもの年齢の9倍です。12年後には、おじさんの年齢は、その子どもの年齢の3倍になります。このとき、次のどちらが正しいですか。
ア:12年後の子どもの年齢は、おじさんの年齢の3分の1である。
イ:12年後のおじさんの年齢は、子どもの年齢の9倍になる。
「1辺の長さが4cmの正方形の、2倍の拡大図の面積は、もとの正方形の面積の4倍である」。この文と同じ内容になるように、空欄を埋めてください。
「1辺の長さが4cmの正方形の面積が □ 倍になる拡大図は、もとの正方形を □ 倍に拡大したときである」
どうでしたか。パッと解けましたか?
いかがでしたか。頭の中だけでパッと自信を持って答えられたでしょうか。おそらく多くの方が、「あれ?」と詰まったのではないかと思います。特に、問題2などは頭の中だけだと9倍だ、3倍だ、12年後だとこんがらがってしまいます。
これらは、算数のように見えます。でも、複雑な計算は一つも要りません。必要なのは文章を正確に読み取る力。つまり、国語の力なのです。文章が正しく読めていないと解けない。逆に言えば、読めさえすれば解ける。これはまぎれもなく国語の問題なのです。
お子さんが、算数や理科、社会で「問題文の意味が分からない」「何を聞かれているかつかめない」とつまずくことありませんか。その正体が、まさにこれです。計算ができないのではなく問題文という「文章」が読めていない。結局、すべては国語の文章をきちんと読めているかどうかという一点に行き着くのです。だから彩では、国語の塾でありながら、こうした一見算数のような問題も扱います。すべての土台を鍛えるためです。
もう一つ、大事なこと「目に見える形」にする
そして、この3つの問題はもう一つ大切なことを教えてくれます。それは、勉強では頭の中だけでやらず「目に見える形」にすることがとても大事だということです。
先ほどの問題も頭の中だけでは難しかったはずです。でも、こうすればどうでしょう。
問題1は、書き出す。2月1日が日曜なら、日曜は、1日、8日、15日、22日…と、実際に日付を書き出してみる。すると、5回あるかどうかひと目で分かります。(答えは、ご自身で、確かめてみてください)
問題2は、整理して書く。今の年齢、12年後の年齢を書き出して並べてみる。頭の中のこんがらがりがすっとほどけます。
問題3は、図を描く。実際に正方形とその拡大図を描いてみる。面積がどう変わるか目で見ればはっきりします。
勉強が苦手な子、間違いが多い子ほど、頭の中だけですべてを、やろうとします。でもそれでは時間はかかるし間違えるしいいことがありません。数学で、途中式を書くのと同じです。文章もただ目で追うだけでなく、書き出したり、図にしたり。「見える形」にすること、視覚化することは勉強において非常に重要なのです。
国語の文章を正しく読む力。そして、頭の中を目に見える形にする力。この2つは国語だけでなくすべての教科の土台になります。彩ではこうした力を根っこから育てています。「うちの子、算数の文章題が苦手で」「問題文を、よく読み違える」。もし、そうお感じなら、その根っこは国語かもしれません。まずはお子さんの今の読み方を見せてください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学4年生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応。小学3年生以下はご相談ください)
国語専門・1クラス4名までの超少人数・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
