合格戦略ブログ
頭の中だけで考えない|「書いて見える化」すると国語力が伸びる
授業中に私がいちばんよく見ているもの。それは答案の丸やバツよりも生徒が書いている「手元」です。
学校ではタブレットを使う時間が増え宿題もタブレットで出す学校が多くなりました。手で書く機会はどんどん減っています。それでも彩では授業のほとんどを「手で書く」ことに使っています。今日はその理由をお話しします。
手が止まる場所に国語のつまずきがある
彩は1クラス4名までの超少人数で対面の授業です。だから一人ひとりの手元がよく見えます。
問題を読んでからなかなか書き始められない子。途中でぴたりと手が止まる子。何度も消しては書き直す子。手の動きを見ているとその子がどこで迷っているのかがわかるのです。
選択肢に丸をつけるだけなら迷った跡は残りません。頭の中だけで解いていれば外からは何も見えません。手で書くから「ここでつまずいている」が目に見える形で表れる。そこにこちらが手を入れられるのです。
頭の中だけで考えると考えは整理されない
そしてもう一つ。手で書くことは考えそのものを整理することでもあります。
頭の中で思っていることは実はかなりぼんやりしています。わかっているつもりでもいざ言葉にしようとすると出てこない。いくつもの考えが混ざり合ってどこから手をつければいいのかわからない。頭の中だけで考えているとこうした状態からなかなか抜け出せません。
ところが思っていることを紙に書き出して目に見える形にすると考えが整理され始めます。書いた言葉を並べてみるとどれが大事でどれがそうでないかが見えてくる。言葉と言葉のつながりも見えてきます。
書いてみて初めて気づくこともあります
頭の中では「こういうことだ」と思っていたのに書いてみると「あれ、違うな」と気づく。書いた言葉を目で見ることで自分の考えを外から確かめられるからです。そして書いたものを眺めているうちに新しい考えやひらめきが浮かんでくることもあります。ひらめきは頭の中で待っていても出てきません。書いたものの中から生まれてくるのです。
以前のブログで算数に見える問題を取り上げたときにも書きましたが勉強が苦手な子ほど頭の中だけで済ませようとします。書き出す。図にする。目に見える形にする。これは国語に限らずすべての勉強に通じる大事な習慣です。
記述問題こそ「まず書き出す」
記述問題が書けない子の多くは頭の中で答えを完成させてから書こうとしています。だから書き始められない。完成した答えが頭に浮かぶまで待っているうちに時間が過ぎていきます。
大切なのは完成していなくてもまず書き出すことです。本文から大事だと思う言葉を書き出してみる。書き出した言葉を見ながらどうつなげるかを考える。書いて見えるようにするからこそ答えの形が少しずつ見えてくるのです。
書き写すと文の組み立てが見えてくる
もう一つおすすめしたいのが文章を書き写すことです。
読むだけなら目は文字の上をすっと流れていきます。でも一文ずつ書き写そうとするとそうはいきません。どこまでが主語でどこが述語なのか。「しかし」「だから」といったつなぎの言葉がどこにあるのか。手を動かすことで文の組み立てが自然と目に入ってくるのです。
漢字のトメやハネ・ハライも書いてこそ身につきます。読み方の土台になる語彙と文法を固めるうえでも手で書くことは欠かせません。
家でできる「書く」習慣
特別な教材は要りません。ご家庭でもすぐに始められることを三つご紹介します。
1.読んだ文章の「いちばん大事な一文」を書き写す
教科書でも本でもかまいません。一日一文で十分です。
2.知らない言葉はノートに書く
調べた意味もいっしょに書いておくと語彙が増えていきます。
3.考えごとはまず紙に書き出す
作文や記述で迷ったら頭の中で悩まずに思いつく言葉を書き出してみましょう。
彩では対面の少人数だからこそ一人ひとりの手元まで見て「どこで止まったのか」「何を書き出せばいいのか」をその場で一緒に考えています。「頭ではわかっているのに書けない」「記述になると手が止まる」。そんなお子さんの今の書き方を一度見せてください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名までの超少人数・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
