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2026-10-31 23:55:00

群馬の高校入試に出た本は、なぜ面白いのか|受験生じゃない人のための読書の秋【2026】

こんにちは。高崎国語塾 彩の蓮です。

読書の秋です。今日は少しいつもと違って、本の話をします。

群馬県の公立高校入試では、国語で毎年、小説や論説文が出題されます。その出典を並べてみると、ある共通点があります。今日はそこから、受験生ではない小学生や中学生、そして大人にこそ読んでほしい本を紹介します。

 

群馬の入試に出た小説、3年分

群馬の公立高校入試は、県内の高校がすべて同じ問題を使います。ここ3年の小説の出典はこうなっています。

入試 小説の出典
令和6年度(2024年2月) 辻村深月『この夏の星を見る』
令和7年度(2025年2月) 川邉徹『ヒカリノオト』
令和8年度(2026年2月) 村崎なぎこ『オリオンは静かに詠う』

並べてみて気づくのは、どれも入試の1〜2年前に出たばかりの新しい本だということです。昔の名作ではなく、今の時代の感覚で書かれた本が選ばれています。

しかも、全国でも選ばれている本ばかりです。辻村深月さんの『この夏の星を見る』は、2024年度の全国の公立高校入試で6つの都道府県で出題されました。村崎なぎこさんの『オリオンは静かに詠う』は、2026年度の中学入試でも多くの学校で使われています。

 

論説文は、2冊の読み比べ

令和8年度の論説文は、戸谷洋志さんの『悪いことはなぜ楽しいのか』と、小野純一さんの『僕たちは言葉について何も知らない』の読み比べでした。

小野純一さんの本は、2026年度の全国の公立高校入試で5つの都道府県で出題されています。そして小野さんは、群馬県出身の哲学者です。地元ゆかりの著者の本が入試に出ていたというのは、ちょっとうれしい話ですね。

 

入試に出た本は、なぜ面白いのか

入試の問題をつくる先生は、本文を読んで考えさせる問題が立てられる文章を探します。登場人物の気持ちが丁寧に描かれている。筆者の言いたいことがはっきりしている。読み終えたあとに、考えたくなる。そういう本が選ばれます。

そして同じ本を、別々の場所で、何人もの先生が選んでいる。入試に出た本とは、言いかえれば「誰かが、今の子どもたちに読んでほしいと思った本」です。これほど確かな推薦状は、なかなかありません。

群馬の子どもたちにとっては、入試の出典は「これから出会うかもしれない本の予告編」でもあります。

 

読書の秋に、この本を

『オリオンは静かに詠う』

村崎なぎこ(小学館)

宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季が、百人一首に出会い、競技かるたに惹かれていく物語です。聴こえる世界と聴こえない世界のあいだで、咲季と周りの人たちがそれぞれの壁を越えていきます。お隣の栃木が舞台なのも、群馬の子には身近に感じられるかもしれません。

こんな人に:中学生・高校生

『僕たちは言葉について何も知らない』

小野純一(ニューズピックス)

言葉は、気持ちを正確に伝えるための道具だと思っていると、思わぬところでつまずく。言葉と孤独、誤解、もどかしさについて考える本です。評論文を読み慣れたい中高生の入り口にもなります。

こんな人に:中3・高校生、言葉について考えたい大人

『「嘘をつく」とはどういうことか』

池田喬(ちくまプリマー新書)

「嘘をつく」とはどういうことなのかを、哲学の視点から考える本です。2026年度の中学入試で、特に多くの学校が選んだ1冊です。

こんな人に:中2以上、考えながら読みたい人

『僕には鳥の言葉がわかる』

鈴木俊貴(小学館)

シジュウカラの鳴き声には単語があり、言葉を組み合わせる文法まである。鳥の言葉を研究してきた著者の発見の物語です。新潮ドキュメント賞を受賞しています。

こんな人に:小学5年生から大人まで

『星の教室』

高田郁(角川春樹事務所)

さまざまな事情で義務教育を終えられなかった人たちが学ぶ、夜間中学が舞台です。卒業証書を受け取れなかった主人公が、二十歳の春に夜間中学へ入学し、仲間とともに少しずつ心をほどいていきます。

こんな人に:読書が久しぶりの大人に

 

誰に、何から

こんな人 まずこの1冊
小学5〜6年生 『僕には鳥の言葉がわかる』
中学生 『オリオンは静かに詠う』
高校生・中3 『僕たちは言葉について何も知らない』
考えながら読みたい人 『「嘘をつく」とはどういうことか』
読書が久しぶりの大人 『星の教室』

 

読んだあとに、ひとことだけ

せっかく読むなら、少しだけ国語の力にもつなげてみましょう。問題を解く必要はありません。読み終わったら、こう聞いてみてください。

「どこで、そう思った?」

感想に、本文の根拠をつける。それだけで、読書が国語の土台に変わります。本が好きなことと、国語のテストで点が取れることは同じではありません。でも、楽しんで読んだ本に「どこに書いてあった?」を少し足すと、その距離はぐっと縮まります。

図書館で十分です。新しい本が多いので貸し出し中のこともありますが、予約して待つのも楽しみの一つ。「入試に出るかどうか」は忘れて、気になった1冊から手に取ってみてください。

 

■ こんな生徒に向いています

・国語以外はそこそこ取れるのに、国語だけ伸びない

・高高・高女・前高・前女など上位校を目指している

・中央中等・四ツ葉学園・農大二中を目指す小学生

・模試やテストの国語で点数が安定しない

・本人が「国語をなんとかしたい」と思っている

■ ご入塾にあたってお願いしていること

・授業の進め方は、塾長にお任せください

・宿題は必ずやってきてください

・日程の変更は、前日までにご連絡ください

・お子さんの希望は、できるだけご本人の言葉で聞かせてください

・「塾に入れておけば安心」ではなく、ご家庭でも見守ってください

本は好きなのに国語が伸びないお子さんに
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高崎国語塾 彩

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