合格戦略ブログ
国語は「まだ後でいい」?──実は、やることが多い教科です
「国語は受験が近くなってからでいい」。「まだ中1・中2だから国語は後回しで大丈夫」。そう思っていらっしゃる方は少なくありません。
今日は、その考えについて少しだけ立ち止まっていただきたいのです。おもに中1・中2のご家庭に向けた話ですが、どの学年にも同じことが言えます。
国語は実はやることが「多い」教科です
国語はなんとなく読めればいい。そんなイメージがあるかもしれません。でも、実際は違います。国語で身につけるべきものを並べてみます。
これだけの分野があります。しかも、答え方も一つではありません。
選択式、抜き出し式、記述式。
それぞれに必要な力が違います。こうして並べてみると、国語が「なんとなく」で済む教科ではないことが分かっていただけると思います。覚えること、身につけることは他の科目と同じかそれ以上にたくさんあるのです。
早く始めるほど一つひとつを深くできます
これだけの分野があるということは、逆に言えば、早く始めるほど一つひとつをじっくり深くやれるということです。時間があれば、論説文も、小説も、古文も、記述もあわてずに順番に積み上げていける。土台からていねいに固められます。中1・中2という受験まで時間がある時期は、まさにそのためのいちばんいい時期なのです。
放置すると中3で「間に合わない」ことになります
反対に、国語を後回しにするとどうなるか。中3になってから慌てることになります。
中3は、数学も、英語も、理科も、社会も、本格的に受験勉強が始まります。その中で、さきほど挙げた国語のすべてを一から詰め込めるでしょうか。難しいのです。とくに、現代文の読解は直前では間に合いません。読む力は、短期間では育たないからです。作文も同じです。受験前に初めて書こうとすると書けるようになるまでとても時間がかかります。
そうなるとどうなるか。中3の後半になって国語の点数が伸びず、慌てて取り組むことになる。そして、国語に時間を取られたぶん、他の科目にまで影響が出てしまう。国語を後回しにしたツケが、5教科全体に回ってくるのです。
だから受験まで時間がある「今」なのです
国語は、やることが多い。読む力は時間をかけて育つ。この2つを合わせると答えは一つです。受験まで時間がある今のうちに始める。これが、いちばん確実でいちばんラクな道です。
とくに2学期は、学校の文章も難しくなり「うちの子、国語が少しあやしいかも」と感じる場面が出てきます。その感覚は大切なサインです。放っておかず受験学年になる前の時間のある今、土台を作っておく。それが、中3のお子さんをそしてご家庭を後で助けます。
「国語、そろそろ気になってきた」。もし、そう感じていらっしゃるなら、それはちょうどいいタイミングかもしれません。一度、お子さんの今の読み方を見せてください。どこから始めればいいかを具体的にお伝えします。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名までの超少人数・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
上位校を目指す子でも漢字だけは苦手──「平仮名で書く癖」が他教科まで崩す
最近の指導の中で、あらためて気づいたことがあります。漢字が意外に書けない子が多い。しかも、成績が振るわない子だけの話ではありません。前橋女子や高崎女子といった上位校を目指す子でも、漢字だけは苦手という子が少なくないのです。
上位を目指す子でも模試の漢字で落としている
読解はできる。記述もそれなりに書ける。それなのに、模試を見ると漢字で点を落としている。こういう子が実は多いのです。
理由は、だいたい2つです。漢字の勉強をどこかでおろそかにしてしまった。あるいは、以前から苦手でそのまま放置してきた。読解に比べると漢字は地味です。だから後回しになり、苦手なまま学年だけが上がっていく。もともと力のある子ほど「漢字くらいなんとかなる」と思って手をつけずに来てしまうのです。
こわいのは「平仮名で書く癖」です
そして、ここからがいちばんお伝えしたいことです。漢字が苦手な子ほど、ある共通した癖を持っています。答えを平仮名で書くのです。
漢字で書くべきところを平仮名で済ませる。書けないから逃げる。一見、小さなことに見えます。でも、これが思わぬところに響いてきます。
漢字から逃げる癖は、国語だけの問題では終わりません。社会の用語が覚えられない。漢字として捉えていないので意味が頭に入ってこないのです。「参勤交代」も「租庸調」も音の羅列になってしまう。英語の意味を書くときも平仮名ばかり。こうして、漢字への苦手意識が他の教科にまで静かに影を落としていきます。
漢字は、単なる文字ではありません。とくに日本語では漢字そのものが意味を運んでいます。「租」「庸」「調」の一字ずつに意味がある。だから漢字で捉えられる子は意味ごと頭に入る。平仮名で逃げる子は意味のない音としてこぼれ落ちていくのです。
でも、心配は要りません。すぐ解決できます
ここまで読むと不安に思われるかもしれません。でも、大丈夫です。こういう子はもともと力があります。だから、きちんと取り組みさえすれば漢字はすぐに追いつきます。読解や記述に比べれば、漢字は努力がそのまま結果に出やすい分野なのです。
問題は、その「取り組み方」です。ここを間違えると続きません。
「よし、漢字をやるぞ」は続きません
漢字が苦手だと分かると、多くの人がこう考えます。「よし、漢字の練習をやろう」。ドリルを買ってきて書き取りを始める。でも、たいてい続きません。漢字練習は、単調な作業になりがちだからです。同じ字を何十回も書く。面白くない。だから、避けてしまう。これは、意志の弱さではありません。単調なものは続かなくて当たり前なのです。
では、どうするか。答えは、特別な練習時間を作らないことです。漢字は、日常の中で覚えるのがいちばんです。
① 書けるものは、普段から漢字で書く
平仮名で逃げない。書ける漢字は、面倒でも漢字で書く。この習慣そのものが、漢字の練習になっています。
② 分からない言葉は、その場で調べる
読み方や意味が分からない漢字に出会ったら、その場で調べる。この積み重ねが、いちばん頭に残ります。
③ 文章の中で、新しい漢字に出会う
いちばんの理想は、これです。文章を読んでいて出会った新しい漢字を、その文脈ごと覚える。意味と一緒に入るので、忘れにくいのです。
つまり、「漢字をやる時間」を作るのではなく、普段の読み書きそのものを、漢字の学習時間にしてしまう。これが、無理なく続いて、いちばん力になる方法です。夏休みは、その習慣をつけ直す、よい機会です。
「うちの子、成績は悪くないのに、漢字だけは…」。もし心当たりがあれば、放っておかないでください。もともと力のあるお子さんなら、正しく取り組めば、すぐに変わります。気になることがあれば、一度ご相談ください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
「英語は大丈夫、数学は得意」——なのに国語だけ、何をすればいいか分からない
高崎・前橋の国語専門塾、高崎国語塾 彩です。
前橋女子、高崎女子、前橋高校、高崎高校。そういったトップ校を目指すお子さんとその保護者の方に読んでいただきたい話です。
体験授業や入塾前のご相談で生徒さんと話していると、よくこう言われます。
「英語は大丈夫です」
「数学は得意なんで」
トップ校を狙う子ですから、実際しっかり手が打てています。参考書があり問題集がありやるべきことが見えている。だから自信を持って「大丈夫」と言える。
ところが、国語の話になると、同じ子が急にこう変わるのです。
「国語は、特に何もやっていません」
「何をしたらいいか、分からなくて」
「やってはいますけど、正直、ただ問題を解いているだけです」
これ、成績が悪い子の話ではありません。英語も数学も自分で回せる優秀な子ほど国語だけがこうなるのです。
なぜ、国語だけ「やり方が分からない」のか
数学には解法があります。英語には、単語と文法という積み上げがあります。何をどの順でやれば伸びるか、道筋がはっきりしている。だから努力できる子は、努力の向け先が分かります。
ところが国語は、その道筋が見えません。
漢字と語句くらいは分かる。でも、読解となると——「たくさん文章を読めばいいのか」「問題をこなせばいいのか」、何が正解の努力なのかが、本人にも分からない。
結果、多くの子が「とりあえず問題を解く」に落ち着きます。解いて、答え合わせをして、間違えたら解説を読む。それを繰り返す。
けれど、これでは伸びないのです。なぜなら、その子は「なぜ間違えたのか」ではなく「今回の答えは何だったのか」しか確認していないから。次の文章になれば、また同じ読み方でまた同じ落とし方をします。解いた数だけが増えて読む力は変わらない。
保護者の方がいちばん困っている科目でもあります
そして、ここからが本題です。
保護者の方とお話ししていると、国語についてこういう声を本当によく聞きます。
「国語だけは、どう教えていいか分からないんです」
「なんでこれが解けないのか、私には理解できなくて」
面白いことに——と言っては失礼ですが——親御さん自身は国語が得意だったという方が多いのです。自分は普通に読めたし解けた。だからこそ、我が子がなぜ解けないのかが分からない。そして、分からないから教えようがない。
数学や英語なら親が苦手でも「これは塾や先生に」と割り切れます。ところが国語は自分はできるのに我が子には教えられない。この他の科目では起きないねじれが、保護者の方を静かに追い込んでいます。「私が見てあげられないせいだ」とご自分を責めてしまう方さえいます。
今日いちばんお伝えしたいのはこれです。
教えられなくて当然なんです。あなたの教え方が下手なのでもお子さんの出来が悪いのでもありません。
大人は「国語を勉強したから」できるのではありません
なぜ、国語が得意な親御さんでも我が子に教えられないのか。
理由は、はっきりしています。大人が国語を解けるのは、国語を勉強したからではなく大人だからなのです。
大人は、子どもより長く生きています。その分だけ、経験があり知識があり語彙があります。だから、文章に書かれていないことも経験から推測して補える。選択肢で迷ってもこれまで培ってきた経験則で正解に近いほうを選び取れる。文章の行間を人生の蓄積で埋めているのです。
——だから、「読めば分かるでしょう」と感じる。ご自分にとっては、本当に読めば分かるのですから。
ところが、お子さんにはその蓄積がまだありません。同じ文章を読んでも行間を埋める材料を持っていない。つまり、親御さんとお子さんは同じ土俵に立っていないのです。
親御さんは経験と勘で解いています。無意識にできてしまうから「どうやって解いたか」を言葉にできない。言葉にできないものは、教えられない。教えられなくて当然、というのはこういうことなのです。
だから塾がすることは決まっています
彩がやるのは、難しい問題をたくさん解かせることではありません。
親御さんが経験と勘で無意識にやっていること——文章のどこに注目し、どう筋道を立てて答えにたどり着くのか。それを、経験がまだ浅い子でもそのまま再現できる「読み方のルール」に置き換えること。これが、彩の仕事です。
ルールですから、才能も長い人生経験も要りません。手順として身につけられる。「なんとなく読む」から「筋道立てて読む」へ。ここが変わると、国語は初めて努力が結果に変わる科目になります。
英語も数学も自分で回せるお子さんなら、なおさらです。努力できる力はもう持っている。あとは、国語の「向ける先」を手に入れるだけ。トップ校の合否は、最後、その国語で決まります。
「国語だけ、どうしていいか分からない」——もし、ご家庭でそうなっているなら、それはご家庭の力不足ではありません。国語という科目がそもそもそういう性質のものなのです。一度、彩にお任せいただく場面かもしれません。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
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夏を制する者が受験を制す。──小6・中3・高3がこの夏やるべきこと【高崎・前橋】
今日から夏休みが始まりました。とくに小6、中3、高3。受験学年のご家庭にとって、この夏は特別な意味を持ちます。
「夏を制する者が、受験を制す」。
昔から言われてきた言葉ですがこれは本当です。夏にどれだけ学習を積んだかが、そのまま秋の伸びに表れます。
ただ、いきなり勉強の話をする前に、どうしてもお伝えしたいことがあります。その土台の話です。
まず生活リズム。睡眠を死守してください
夏休みの基本は、勉強時間ではありません。生活リズムです。とくに睡眠です。ここを崩すと、すべてが崩れます。
夜更かしをする。寝不足のまま机に向かう。これでは、どれだけ時間をかけても、頭に入りません。睡眠不足は、はっきりと学力に影響します。そして、3食きちんと食べること。これも絶対です。当たり前のことに聞こえるかもしれません。でも、この当たり前ができていないと、学力の向上は望めません。長い休みだからこそ、ここが崩れやすいのです。
夏休みの土台 早寝早起きで、睡眠時間を確保する。3食きちんと食べる。まずは、ここから。
そして、スマホを制する者が受験を制す
もう一つ、今の時代に欠かせない話があります。スマートフォンです。「スマホを制する者が受験を制す」。近ごろは、こう言っても大げさではありません。
長い休みは、時間があります。だからこそ、スマホとの距離がそのまま結果に出ます。気づけば1時間、2時間と溶けていく。しかも、勉強の合間にスマホを触ると、集中は一度切れてしまいます。切れた集中はすぐには戻りません。ご家庭で、夏の間の使い方を一度決めておいてください。取り上げる必要はありません。ただ、ルールは要ります。
本題です。夏休み、国語だけが放置される
ここからが本題です。夏休み、多くの生徒が、国語を後回しにします。あるいは、まったくやりません。
英語には時間を割く。数学もやる。理科や社会も暗記に取り組む。それなのに国語だけは手つかず。なぜでしょうか。答えははっきりしています。何をやったらいいかわからないからです。英語なら単語と文法。数学なら解き直し。理社なら暗記。やるべきことが見えています。でも国語は、その道筋が見えません。だから手が止まる。そして、そのまま夏が終わります。
でも、何もしなければ上がりません
当たり前の話ですが、国語も他の教科と同じです。何もしなければ、成績は上がりません。「国語はセンスだから」と言って放置しても9月になって突然読めるようにはなりません。
かといって、ただ問題を解いて丸をつけるだけでも、何も変わりません。これは、多くの人が誤解しているところです。国語は、毎回文章が変わります。だから「その問題の答え」を確認して終わりでは、次の文章でまた同じところでつまずきます。解いた数だけが増えて、力はつかない。これでは、時間がもったいないだけです。
この夏、積み重ねるべきは2つです
では、国語は何をすればいいのか。答えは、シンプルです。
① 読み方を、積み重ねる
どこに線を引くのか。何を根拠に答えるのか。この読み方を、繰り返し使って、体に染み込ませます。毎日1題でかまいません。論説文と小説、どちらにも触れておくこと。そして解いたら、必ず「なぜ、その答えになるのか」を確認する。ここまでやって、はじめて練習になります。
② 知識事項を、積み重ねる
漢字、語句、文法。この夏は、ここを固める絶好の機会です。学期中はなかなか時間が取れませんが、まとまった休みなら、既習の範囲を一通り復習できます。とくに文法は、軽く見られがちですが、語彙力にも記述力にも効いてきます。ここを整理しておくと、秋からの読解が変わります。
この2つを夏のあいだ積み重ねた子と放置した子。9月にはっきり差が出ます。
他塾に通いながら、国語だけでかまいません
彩は、国語だけの単科塾です。だから、今の塾を辞める必要はありません。英語や数学は今の塾で、夏期講習も今の塾で受けながら、国語だけを彩で。実際、彩の生徒のほとんどが、他の塾と併用しています。
通常授業は、火曜・木曜が前橋にて、水曜・土曜が高崎にて。1クラス4名までの少人数で、塾長が一人ひとりの読み方を直接見ます。「なぜ、その答えにしたの?」を、必ず聞きます。夏休みからでも、もちろん始められます。
この夏の短期集中をお考えなら、夏期講習という選択肢もあります。7月29日から8月26日まで、1講座80分×4日間です。お申し込みの締切は7月23日(木)。定員に達し次第、受付を終了します。今の塾の夏期講習と、日程を組み合わせることもできます。
「国語、何をやればいいかわからない」。そう感じているなら、一度ご相談ください。まずは体験授業で、お子さんの今の読み方を見せてください。
高崎国語塾 彩
前橋にて:火曜・木曜 / 高崎にて:水曜・土曜(小学生〜高校生/中学受験・大学受験・小論文にも対応)
国語専門・1クラス4名・指導歴28年の塾長が全員を直接指導します。他塾との併用も歓迎です。
筋トレせずにプロテインを飲む|テスト前に点数を上げにいく子ほど、国語が伸びない理由
塾という場所は、保護者の方からはほとんど見えません。
お子さんが教室で何を考え、どこでつまずき、どんな顔で問題に向かっているのか。送り出して、迎えに行く。その間の80分は、完全にブラックボックスです。
だから結果で判断するしかない。これは当然のことです。テストの点数、模試の偏差値、順位。それしか届かないのであれば、それで判断するほかありません。保護者の方が点数を気にされるのを、私は一度も責めたことがありません。見えなくしているのは、塾の側だからです。
ある東大生の言葉が、塾の急所を突いていました
先日読んだ東洋経済education×ICTの記事に、現役の東大生と京大生の対談が載っていました。その中で、東大生がテスト前の点数稼ぎをこう表現していたのです。
「筋トレをせずにプロテインだけ飲むようなもの」。
土台を立て直す時間はかかる。だから目先の点数だけを何とかしようとする。よく分かる感覚です。
けれども私が本当に唸ったのは、その次の指摘でした。同じ記事の中でこの学生は、月次テストが保護者にとって結果を知るほぼ唯一の機会になっている、と言うのです。だから子どもは公式やパターンの暗記でごまかすしかない。一時的に点数は上がる。しかし根っこは治らないまま、親も気づかない。そして点数が毎月突きつけられる環境では、点数を気にせず土台からやり直そうという発想にはなりづらい——。
子どもが「ごまかす」のは、弱いからではありません
ここを読んだとき、私は28年間ずっと感じてきたものが言語化された気がしました。
考えてみてください。点数がお子さんから家庭への唯一の報告書になっているとしたら、その子にとって点数を守ることは、自分の居場所を守ることと同じ意味になります。
そんな状況で「今月は点数を捨てて、読み方を一から作り直そう」と決断できるでしょうか。それは自分から報告書を白紙で出す行為です。小学生や中学生に、その勇気を求めるのは酷というものです。
つまり悪いのは、テストでも子どもでもありません。報告の経路が点数の一本しかないという構造なのです。
そしてこの罠は、国語で最も深く効きます
他の教科なら、暗記で乗り切った先にもまだ道はあります。しかし国語は違います。
学校の定期テストは、授業でやった文章が出ます。だから本文を覚え、ワークの答えを覚えれば点数は取れる。実際それは正しい対策であり、私も指導します。
問題はその先です。模試も入試も、必ず初見の文章です。覚えた答えは一つも使えません。定期テストだけ80点で模試になると偏差値が10落ちる。あの現象の正体がこれです。
暗記で積んだ点数は、初見の文章の前で音を立てて崩れます。しかも本人は、なぜ崩れたのか分からない。土台がないまま上に積んだからです。頑張った分だけ負債になっていた、ということが国語では起こります。
それでも私は、目の前の1点を取りにいきます
誤解のないように申し上げます。
私は「点数なんて気にするな」と言うつもりは一切ありません。目の前の1点を上げること。定期テストで結果を出すこと。志望校に届かせること。それは保護者の方が求めておられるものであり、月謝をいただいている私の仕事そのものです。そこから逃げる塾長の理想論に、意味はありません。
前橋女子、高崎女子、農大二高、本庄東。1つでも上の学校に合格すれば、見える景色は変わります。選択肢も広がります。だから合格は大事です。心から大事だと思っています。
けれど、テストも合格も「目的」ではないはずです
ここが今日いちばんお伝えしたいところです。
テストは、合格のための手段です。
合格は、選択肢を広げるための手段です。
選択肢が広がることは、お子さんが自分の人生を選べるようになるための手段です。
そしてその先に、保護者の方が本当に願っているものがある。お子さんの幸せです。
手段が目的にすり替わった瞬間に、勉強は苦役に変わります。テストのためのテスト。塾に通うための塾。「塾に行くほど国語が下がる」という話が現実に起きるのは、まさにこの反転が起きているからではないでしょうか。
勉強は、本来は楽しいものです。
知らなかったことを知る。考えたこともない見方に出会う。ここが面白いなと思って、もう一度読み返してみる。国語という教科は本来、その入り口のはずなのです。その部分をすべて飛ばして、目の前のテストにだけ執着する。これでは伸びないのは当たり前ですし、何より、もったいない。
だから彩は、点数以外のものをお届けします
この構造から抜ける方法は、テストをやめることではありません。点数以外の経路を、もう一本つくることです。
マーキングの線の引き方が変わった。設問を読む順番が変わった。拾うべき骨が拾えるようになった。記述の書き出しで迷わなくなった。
これらはすべて、点数が動くより前に起きる変化です。ここを保護者の方が知っていてくだされば、お子さんは点数以外の場所でも認めてもらえます。土台に戻る決断のコストが、そこで初めて下がるのです。
高崎国語塾 彩が1クラス4名までにこだわり、塾長である私が全員の答案を1枚残らず添削し、楽器に1~2回、レポートをお渡ししているのは、そのためです。少人数だから見える、のではありません。見えたものをご家庭にお渡しするところまでが仕事だと考えています。
正直に申し上げれば、この罠はどんな塾でも生まれます。月謝をいただく以上、結果を求められる構造は消えません。うちは違います、などと言うつもりはありません。同じ構造の中にいるからこそ、私は答案とレポートで抵抗しているのです。
お子さんは、まだ何も失っていません
今、定期テストは取れるのに模試が取れない。テスト前だけ慌てて終わると忘れる。そんな状態だとしても、それはお子さんの能力の問題ではありません。点数しか報告できない場所に、ずっと立たされてきただけです。
読み方には、決まりがあります。解き方にも、型があります。それを一つずつ手渡していけば、初見の文章でも自信を持って正解できるようになります。そのとき国語は、点数を守る科目から、面白がれる科目に戻ります。
そして国語が戻ってきた子は、他の教科も静かに変わり始めます。文章が読めるというのは、そういうことだからです。
まずは一度、教室にいらしてください。彩の体験授業は「デモ」ではなく、1回目の授業そのものです。お子さんの答案を見れば、どこに土台の穴があるのかを、その場でお伝えできます。
教室・曜日
前橋にて:火・木
高崎にて:水・土
対象:小学4年生〜高校3年生/1クラス4名まで/塾長が全答案を添削
